対 栃木

 雪、気温はマイナス2度。


 昨日は、ドームに栃木戦を見に行った。ドームは、今季最終戦とあって主催者発表の入場者数は2万2百人と今年一番の入りだった。

 試合は、前半の好機に栃木に先制点を入れられていたら苦しい戦いに成ったかもしれないが、それを防いだことで札幌に勢いが出て、前半で3点、後半に1点で計4点とこれも今季最多得点で勝利を収めることができた。

 相手の栃木も既に降格が決まり、札幌相手に大量得点を上げるしか無く、それを目指して積極的にゴールを目指してきた。そういったガチンコ勝負には札幌は強い。

 先制点を決めた都倉のプレーは、相手を押しのけての得点で審判の位置によってはファールだっただろうが、審判が真後ろにいて手の動きまでは見えていなかった。千葉戦の幻のゴールもそうだったが、人間がすべて見るのは不可能なことで、やはり死角が発生するものである。人間が審判をしている間は、そういった誤審は試合に付き物である。

 その後、宮澤、福森、堀米と珍しく札幌が得点を重ねる姿を見て、もう数試合早くそれが出ていたらと思わずにはいられない。来季こそは、開幕からぶっちぎりで勝ち進ん自動昇格して欲しいものである。

 最後のセレモニーで社長の挨拶があり、毎年恒例の驚きの発表があるかと期待したが、監督続投のリップサービスだけで終わってしまった。その中で、ホリエモンから教えてもらった本の中の、「馬を水辺に連れて行くことができるが飲ませることはできない。」という言葉を紹介していた。

 確かに、今季の札幌は、去年よりも強化費を多く使い、多くの選手を保有してきた。その多くの選手の中から札幌を救う救世主が出てくるのを期待していた。

 しかし、結局その中から札幌を引っ張って行く選手は現れず結果を残すことが出来なかった訳だが、経営陣として精一杯やったという自負があるのだろうが、本当にそうだったかは疑問である。

 いくら選手を抱えようと、こういったスポーツは、一人のスーパーな選手は、平凡な10人の選手に勝る。平凡な選手の中からスーパーな選手は中々現れない。平凡な選手を10人抱えるよりスーパーな選手を一人抱えた方が勝率は上がる。

 

 昔札幌にいた、バルデスやエメルソン、フッキなどがそうである。そういった選手が今年居なかったのが自動昇格を逃した理由だと思う。

 それをまでも会社がしてきたというなら、水辺まで連れてきたと言えるが、それが出来なく、更に先導役であった監督を途中交代させるといった混乱を作ったのは経営陣の責任である。

 来季は、2年目の四方田体勢で、若手の成長如何ではJ1の可能性はあるわけで、一人スーパーな選手を是非補強して欲しいものである。来季はベテランと若手の世代交代をしなければならない年でもある。