吹雪とJリーグ

 雨(みぞれ)、気温は零度。


 今日は、大陸からの低気圧が北海道を通り過ぎるため、一部の地域では猛吹雪が予想されている。積雪量も予想では70cmと11月としては異常である。

 昨年までなら今週末がJ2の最終試合だったりするわけで、1週間早く終わって良かったのかもしれない。そして、日本の北にある北海道は雪、南の沖縄は気温30度と言う話を聞くと日本と言う国は南北に長い国だというのが良く判る。

 日本が南と北では季節がえらい違うというのは、日本人ならみんな知っていると思っていたが、自分の生まれた土地を離れずにいたり、たまに北海道に旅行に来ても真夏だったりすると、今の北海道の外の様子を想像ができないだろうと思う。

 やはり、その土地その土地の事を本当に知ろうと思うならやはりある程度の年月を過ごさなければ実感できない。だから、来年からJリーグは2月開幕と言っているけれど、北海道はそれから一か月ほどはまだ冬で、外には大きな雪山が存在している時期である。

 今までの、3月開幕も北海道にとって早すぎると思っていたのに、協会の総意は、ヨーロッパ基準に合わせようというものらしい。

 利点は、外国への日本人選手の移籍や反対に外国籍選手の日本への移籍がやり易くなるというものだが、ヨーロッパでも真冬の中断期間があり、その間に移籍交渉は認められている。その時期にスカウトの目に留まらなければそういった実力が無いと言うしか無い筈で、外国籍選手にとって日本は極東の島国と言う印象しか無く、生活するならヨーロッパと言う意識が強いだろうと思う。

 それを変えるには、やはりJリーグのレベルが高く、ヨーロッパでもその試合が放送されているぐらいの地位に成らなければならないだろう。今では、中国リーグの金遣いに圧倒されて、Jリーグには見向きもされていない状況である。それを変えていく努力の方が秋春制に移行するよりも効果が高いと思う。

 どうあがこうと、世界は自国リーグや代表試合、W杯のようなメジャーな大会と言うように一年中サッカーが行われている。既にその流れにある所で日本が少し変わったといっても見向きもされないだろう。


 やはり、必要なのは世界にJリーグを知ってもらい、放映権を買ってもらうしかない。そしてやはりW杯でベスト8の常連に成るくらいの強さが必要である。今はそれしかない。