病原体

 曇り、気温はマイナス8度。

 今日の大通りビスタ前で行われていたTVの天気予報で、バックに雪まつりの会場が映っていた。今週末には開催されるのだからその準備で忙しい頃だろう。そして、雪不足と言いながら徐々に降雪量は増えてきたが、もう既に十分量は確保したことだろう。

 そろそろ道内でもインフルエンザの流行がやってきた。しかし、あれだけ予防接種を行っているのだからそろそろ流行が来なくなって良いと思うのだが、中々そうとはならない。

 免疫力を確保していない子供が流行の中心となるため無くならないのだろう。インフルエンザとの戦いは、人類にとって永遠のものなのだろう。

 流行と言うと去年アフリカで大流行したエボラ出血熱の記憶がまだ新しいが、今度は、中南米でジカ熱の大流行が始まった。

引用 朝日新聞http://www.asahi.com/international/reuters/CRWKCN0VA3LC.html

世界保健機関(WHO)は1日、蚊が媒介する感染症「ジカ熱」について、国際的に懸念される公衆衛生上の緊急事態にあたると宣言した。 

 ジカ熱は中南米を中心に感染が拡大しており、妊婦が感染すると先天的に頭部が小さい「小頭症」の新生児が生まれる疑いがあることが指摘されている。

 ジカ熱は、蚊に刺されることで人間に伝染する。刺されても症状が軽く気付きにくいが、妊娠中の女性が罹患すると小頭症の子供が生まれる可能性があるとされている。実際、ブラジルでは最近小頭症の出生が増えておりその関連性が強く疑われている。

 まだこのウィルスの日本への伝搬はないが、今後日本にも来ないとも限らない。外来の生物は輸入される品物と一緒に日本に侵入することがあるためである。

 こういった未知の病原体は、未開の土地を開拓することによって人間に接触する機会を増やしていると言われている。

 アフリカや南米など今まで人間が入り込めない所が沢山あったが、人間が豊かに成ろうとする余りそういった土地も開拓されどんどん人間が入り込んでいるため、こういった未知の病原体が人間社会に影響を与えるようになる。

 こういった病原体は、人間がそれに罹患すると活動を起こすが、始めから人間を宿主として活動していたわけではない。人間を滅ぼすために作られたわけでもない。人間が係りにならなければ永久に知らない類のものであった。ある意味、人間が積極的に病原体に近づいているだけである。

 そして、そういった未知の病原体は、当然研究されていないため予防や特効薬といったものが用意されているものではないため、一端流行すると爆発的に感染が広がるものである。今後、こういった未知の病原体は雨後の竹の子のように出てくる可能性がある。今北極や南極の氷が融けだしているが、その氷に閉じ込められていた大地からもしかすると人間に生存を脅かす病原体が現れるのではないかとも言われている。

 地球温暖化もそうだが、人類が地球全体に住むようになった歴史が人間の行為が元で滅びる時が来るかもしれない。それは自業自得なのだけれど、それに向かうのを遅らせることは可能であるともいえる。果たしてそれが人類共通の認識に成る時が来るのかどうかも怪しい所である。