オリンピックとプロ

 晴れ、気温は19度。朝方は少し冷え込んだ。


 連日テレビ新聞はオリンピックの話題で一杯である。同時期に高校野球をやっているが、オリンピックの方が少し関心が高いように感じる。

 オリンピックは、やはり歴史があるため金メダルの価値はW杯などよりも価値は高い。そこでスポーツ選手たちはそこに照準を合わせ調整してくる。4年間の努力の積み重ねが勝利を掴むので必死になるのはよくわかる。

 ただし、例外もある。その例外は、プロスポーツが盛んな競技である。サッカーなどはプロリーグの争いやW杯などの方が重要であるためそれほど力を入れていない。また、男子のバスケなどはプロの試合が重要視されるため金メダルの価値は低い。逆にオリンピックがプロの競技より価値があるのならそれはそれで困ったことになる。

 その理由の一つがプロが世界最高峰の試合を見れる唯一のカテゴリーということにしなければ権威が保てないということになるからである。プロリーグで優勝してもオリンピックの勝者の方が価値が高いということになればプロリーグは成り立たない。

 その点でいうと野球なども大リーグが世界の頂点という位置づけならオリンピックはアマチュアの最高峰で良いというのがアメリカ人の考え方で、日本が野球誘致に一生懸命なのは、自分たちのリーグを三流と認識している結果である。

 概ね、日本にはプロリーグは存在するが、そのリーグがどれも世界最高峰のリーグとは言えず、優勝が世界に名だたるものでもないため、多くのプロ選手がオリンピックを目指すようになる。

 もう少しスポーツに金を掛けて世界に名だたるプロリーグを作り上げることを提案する。それが周りに波及すればそれなりの成果が生まれる。中国のサッカーにおける爆買いも成果を出せばアジア一のプロリーグを作り上げることができるだろう。それには長い歴史が必要である。しかし、それに向けて投資できるということが素晴らしい。日本もそういう環境になればとは思う。