コンサドーレ

 曇り、気温は2度。日中はかなり気温が上がる予定だが、その後は大荒れの天気になるらしい。その原因はこれから北海道を通過する低気圧で、ここ最近の傾向と同様カムチャッカ半島付近で大型の台風にも劣らない停滞低気圧になる予定。

 

 12月に入り、来季のコンサドーレの編成の動きが慌ただしくなってきた。その一つは、やはりJユースカップを制した世代の動きということになる。

 櫛引が名古屋、神田が契約せず、前貴之が山口その下の内山というように北海道出身の若手の移動が目立っている。その一つはやはり北海道出身の選手の心の弱さが目立つというところで環境を変えていかなければ成長しないということになる。

 コンサドーレ出身である程度活躍するとやはり海外志向が強くなる。しかし、その時期を過ぎると自分の実力というものが分かってくる。そこに入ってきた、小野、稲本にしろ若いころから移籍を繰り返し海外にも挑戦してきた。その彼らの今を見てコンサドーレで成長するのではなく新しい土地で自分の実力を試したいという思いは当然出てくるものだと思う。

 そうした経験のある選手が若手に教えることで良い面でもあり選手編成にとって悪い面でもある。なぜなら今まで育てた人材が簡単に流出してしまうからである。

 コンサドーレの若手の成長を阻んでいるのは、やはり試合経験の差だと思う。今のオリンピック世代はJ3での出場経験があり、試合勘に優れている。コンサドーレにいては変な話飼い殺し状態である。J2にいるときでさえ出場機会が得られなければどうしても伸びる時期に伸びない結果となる。伸びるのはある程度試合に出ている選手たちで経験に勝るものはない。

 J1に定着できるようになればU-23のチームを作り若手強化もできるだろうが、今の状況ではようやくトップチームがJ1に参加できることになった段階でその準備さえもできない状況である。更に地理的にいっても日本全国を飛び回れるほど近くは無い状態で、関東、関西と同じ状況とは言いがたい点が大きい。

 練習相手も道内の大学では実力的にも不足しているし、やはり強い相手と試合をしなければ自分の実力を測ることはできない。その点でコンサドーレの若手の成長が滞るのは致し方ない。しかし、その状況が目の前にあるのがはっきりしているのだから、やはりJ1定着と若手の成長の場を如何に作っていくかが今後の課題ということになるだろう。