北朝鮮の動き

 曇り、気温は7度。外の景色と風の暖かさは、春が来たように錯覚させる。

引用 時事通信(https://www.jiji.com/jc/article?k=2017112900123&g=prk) 

韓国軍合同参謀本部は29日、北朝鮮が同日午前3時17分ごろ(日本時間同)、中部の平城付近から東方に向け弾道ミサイル1発を発射したと発表した。韓国軍や日本政府によると、ミサイルの高度は約4500キロに達し、約960キロ飛行して青森県西方約250キロの日本の排他的経済水域EEZ)内に落下したと推定される。日米防衛当局はミサイルについて、大陸間弾道ミサイルICBM)だとみている。

 ミサイルの飛行時間は約50分。小野寺五典防衛相は、通常より高い高度に打ち上げるロフテッド軌道だった可能性が高いとの見方を示した。自衛隊による迎撃措置は取らなかった。

 北朝鮮が2カ月以上自制していた挑発行為を再開させたことで、国際社会が北朝鮮の核・ミサイル開発放棄に向けた圧力をさらに強めるのは必至で、緊張が高まるのは避けられない。

 国際社会の中で生きて行こうとしない覚悟を決めた感がある。彼らは、世界が一枚板ではないことを知っている。既成事実さえ積み重ねれば最後、圧力は何の意味も無くなることを知っている。国が生き残るというよりは、金王朝が生き残りを懸ける戦いに国民までも巻き込んだということだろう。

 金王朝の王族たちにとって国民は使い捨ての駒のようなもので、自分たちがやられることを防ぐ盾である。いざとなれば、国を逃げ出してしまうくらいのものである。そのことを末端の国民は知っていても知らないふりをしているだけである。気付いていてもこの境遇から抜け出すことをしない、王朝と共に生きることを覚悟しているのだろう。

 もう一つ気になるのは、このニュース。

産経新聞(http://www.sankei.com/photo/story/news/171128/sty1711280016-n1.html)

秋田県男鹿市に漂着した木造船内から遺体で見つかった8人は、全員男性だったことが28日、第2管区海上保安本部(塩釜)への取材で分かった。所持品の中に北朝鮮の現金千ウォンがあった。ハングルが書かれたたばこの箱も既に見つかっており、北朝鮮から来た可能性がさらに濃厚となった。

 報道によれば、イカ釣り業に来た漁船が遭難転覆して日本海側に漂着しているという報道だが、漂着した中の何人かは、日本に上陸している可能性は高い。

 もしこの中に北朝鮮工作員、兵士が紛れ込み漂着したとしたら、日本国内でテロ活動を起こす可能性がある。それ以前に、いとも簡単に日本に上陸できる事実が恐ろしい。

 日本が平和な故に外国からの侵入はあり得ないと考えているのかもしれないが、国境を警備する意識が低かったことが露呈してしまった。本来なら日本海側に国境警備の任につく自衛隊が存在しなければならないのだが、そういった任務そのものがあると日本国民の頭にはない。言うなれば無防備が当たり前なのである。

 これだけ北朝鮮情勢が不安定なのに、何か事が起こらなければ動けない。あるいは本当の有事があっても動けないように日本自体を縛り付けてしまった。

 確かに、北朝鮮がこれ程不安定にならなければそれなりのバランスを保ちながらも日本の平和を維持することは可能である。しかし、その有事のために我々が被る被害は相当なものになるとの覚悟が絶対に欠けている。

 もし、何らかのテロ活動で人的被害が出れば、何故、それに対する備えをしていなかったのか声高にマスゴミが叫び始めるのは目に見えている。あれだけ、平和平和と唱え続け、対話で問題が解決できると宣う人たちが真っ先に国の備えを非難するのは目に見えている。

 果たしてそういった事が起きる前に、備えができるか、もし有事に備えて大きな予算を使うことになるし、警戒が厳重であればテロ活動は起きにくくなる。それが成功だとはマスゴミは報じないだろう。過剰な警備は必要なかったとか言い出すだろう。

 何もないことが備えの効果だということを人は忘れたふりをする。そのために使われた費用は無駄だったといい始める。誠にもって素晴らしい。