転売サイト

 曇り、気温はマイナス4度。ちらちら雪が待っているが大雪にはならなそう。

引用 朝日新聞https://www.asahi.com/articles/ASKDV7TH2KDVULFA043.html) 

IT大手ミクシィは26日、子会社の「フンザ」(東京都渋谷区)のチケット転売サイト「チケットキャンプ(チケキャン)」を閉鎖する方針を固めた。チケットの高額転売問題に絡み警察の家宅捜索を受け、サイトは主要機能を停止。捜査が続く中で再開は難しいと判断した模様だ。関連役員も処分する。

 いわゆるチケット転売サイトだが、Twitterを開くと頻繁に出てきた広告である。以前はヤフオクが主な転売サイトであったと思うが、いつの間にかチケットキャンプがその主役の座になっていたわけである。

 正規の値段で購入したチケットを何らかの理由で転売することはある程度仕方がないことと許容されてきたが、ダフ屋行為のような形で買い占めがあり発売と同時に売り切れるような状態になるとさすがにまずいというのはわかることである。

 本業でやっているなら大量のチケットを買い占めたらそこから問題が発生するのは分かっているからそんなことはしない。しかし、こういったチケットキャンプのようなシステムが出来上がるとやはり素人が手を出すようになり、そういった素人が多数集まればダフ屋行為も当然問題になるわけで、今まで外の暗がりでやっていたダフ屋行為が、白昼堂々と衆人環視の前でやられたら流石に取り締まられることは確実である。

 ミクシィはこのチケットキャンプという会社の前身の会社をわざわざ子会社にしてババを引いたということになる。すこし頭の回転が良ければこういった商売は危ういと気付くはずで、そういった頭がない会社だと世間に周知されたわけで、この先の将来は暗い。

 小遣い稼ぎのためにやっていた素人は、こういった行為が犯罪だと気付いただろうか?次はヤフオク、メルカリなどに流れていきそうだが、そういった業者も摘発されて商売できなくなることを恐れてある程度制限は設けるはず。メルカリなどはそれ以前に色々あったわけでもし同じことがあればこちらもただで済むわけが無く消えていく可能性がある。

 ベンチャー企業というのは、目の前の利益に目が行きがちでどうしても洗いざらい掬ってしまおうとする。普通なら細く長く事業を進めるという生き延びる術を加速度的に進む時間の流れの中でやはり太く短くという事業展開になってしまうのだろう。今回の件など自分たちがやらなければ他の同業者が参入してくるという状況で当座の利益を得てダメになったら次の事業を起こそうと考えているのだろう。

 

 この件でミクシィは77億円の特損を出すらしい。ご愁傷さまである。