福田氏辞任

 曇り、気温は2度。暖かくなるとの予報だが、朝は寒い。


引用 スポニチhttps://www.sponichi.co.jp/society/news/2018/04/19/kiji/20180419s00042000032000c.html) 

 テレビ朝日は18日深夜に会見を開き、福田氏を取材した同社報道局の女性記者が、福田氏からセクハラの被害を受けていたことを明らかにした。記者が取材での会話を録音しており、調査の結果、福田氏のセクハラ発言が確認されたという。

 テレビ朝日によると、女性記者は1年半ほど前から一対一で数回会食したが、そのたびにセクハラ発言があったため、録音を開始したという。今月4日の食事の際の発言を録音後、上司に「報じるべきではないか」と相談したが、上司は二次被害が心配されることなどから「難しい」と返答した。女性記者はこの事実が表に出なければ今後も被害が黙認されると思い、週刊新潮に連絡して取材を受け、音声データを一部提供した。


 このセクハラの証拠となった録音テープは、一回の録音では無くて複数回の取材において取られたものらしい。その間、セクハラ発言を受けたが取材のためにと割り切って行動していたということである。

 取材の為なら精神的苦痛を受けてまでも行うという悪しき記者精神のたまものだったわけである。記者というのは、相手に本心を吐露させるためにはある程度の要求を受け入れることは常識なのだろう。そういうのは良くテレビドラマの世界では常識だが、やはり現実世界も同じ常識に縛られている。

 1年半前というとモリカケ問題で財務省が追及されだしたころである。その本丸の官僚に取り入るにはむさい男の記者では無理と分かっていてテレビ朝日は女性記者を差し向けたのだろう。

 他の報道によると他社の女性記者もセクハラ発言を受けたということなので、記者の間では相当噂になっていたのだろうし、今回辞任した福田氏は女性記者に対して軽い発言をする人物であるということは政治部の記者の間では常識で、だからわざと取材に女性記者を各社担当させたのではないかと疑ってしまう。

 また福田氏も情報を餌に女性記者を誘っていた可能性もあるので、欲に言う上心あれば下心ということだったかもしれない。この辺りは当事者ではないので今回の報道からの推測でしかない。

 もし、女性記者には軽口、或いはわきが甘いことを見越して報道各社が女性記者を担当にさせたとしたら、報道各社の責任も問われることではある。何故ならセクハラ発言をしそうな人物にわざと女性記者を近付けさせたからで、仕事に性別を持ち込んだということに他ならないからで、これも広義のセクハラの一種といえるだろう。

 更にテレビ朝日内でも女性記者の訴えを無視して結局週刊誌にネタを持ち込んだ経緯からしてもテレビ朝日社内でセクハラを軽視し、更に取材に行かせたことはパワハラのようなことがあった可能性もある。

 今回の件は、女性に脇の甘い官僚がその下心をあらわにしてしまったということである。もしこれが外国のスパイの仕業だとすれば機密情報が駄々洩れだったかもしれない。或いは、そういった事を想定してのセクハラ発言だったかもしれない。

 今回の福田氏の件、既に財務省は色々な問題を抱え黙っていても勇退せざる負えない状況で責任をとって交代することは既定の事実だっただろう。そしてこのスキャンダルが起きたことでその時期が早まっただけという感じがする。

 今後、福田氏の辞任を受けてテレビ朝日の対応がまずかったことは不問にされて終わるのだろう。更に野党はヒートアップして麻生大臣の首と安倍総理の首を掛けて国会で追及を重ねるつもりでいるのだろう。

 そういった事も含め日本という国は曲がりなりにも運営されているということは驚きであるが、本来、話し合いがされず何も決まらない状況で国が運営される何時もの日本の風景だなと関心もする。

 がんばれ日本!!