昭和の名残り

 曇り、気温は17度。台風の過ぎた今、温帯低気圧に変わっているのだが、そこから長く伸びた前線が通過していったのでその名残りで雨が降りそうな様子である。

 天気図は南高北低の様相を見せ、北海道の気温は極端に低くなる。この時期が一番過ごしやすいのだが、欲を言えば青空が欲しいところである。

 昨日、ネットを見ていると突然出てきたのがあの漫画家のさくらももこさんの死去のニュース。ご本人は8月15日に既にお亡くなりになられていたそうで既に葬儀は済ませた後ということだった。まだ53歳という若さであり、アニメ「ちびまる子ちゃん」の原作者として活躍されていたので信じられない気持ちである。

 ちびまる子ちゃんの中で、今FC東京で監督をしている長谷川健太氏が登場しJリーグと少なからぬ縁があり、そういう意味で大人も楽しめるアニメだった。この場でお悔やみ申し上げたい。

 

 ちびまる子ちゃんが登場したのが1990年、Jリーグが開幕したのが1993年と1990年代のトピックであった。自分はアニメを見続けてはいないのだが、今でも放送があり何の気なしに見ることもあった。

 ちびまる子ちゃんの時代背景は、まさしく昭和で西城秀樹さんや山口百恵さんが登場した時代の作品である。その時代を生きてきた人にとっては同族意識を持たせるあるある体験でもあった。平成の時代にあった昭和に対するノスタルジーを共有する作品だったのである。

 きっとその世代世代に感じることは違うのだろうが、自分にとっての昭和の懐かしい思い出をよみがえらせる装置であったのかもしれない。アニメはまだまだ続くのかもしれないが、作者の死と共に一つの時代が終わるのだと思う。