晴れ、気温は6度。

 朝方西の空に虹が掛っていた。虹の色を数えようとしたが、見始めははっきりしていたのに徐々にぼやけ始め、結局、赤、橙、黄色、緑まででその外側の色が数えられなかった。今度見たらきちんと数えようと思う。

 日本では7色の虹と教えられる。外側から赤、橙、黄、緑、水色、青、紫となっている。緑色は何となく黄緑のように見えるし、青は青というより藍色ぽい。そういったなら赤は純粋の赤かというとそうでもないように見える。

 だから日本以外の国、例えばアメリカでは虹は6色だったりする。上に書いたように虹は透明な空に浮かぶように掛るため背景にある空の色にも影響される。どんよりした薄い白い雲なのか、黒い雨雲なのかによって感じ方が変わるだろうし、背景が青空であればその雰囲気は違う。太陽の日差しの強さの加減もあるだろう。

 虹色といえば有名な曲を思い出す。そう「オーバーザレインボー」である。映画「オズの魔法使い」で使われた曲である。なぜか虹を見るとその歌を思い出す。当然歌詞は英語なので覚えているのは「Over the Rainbow」のところだけである。なので英語の歌詞を調べてみる。

Somewhere over the rainbow

Way up high

There’s a land that I heard of

Once in a lullaby.

Somewhere over the rainbow

Skies are blue,

And the dreams that you dare to dream

Really do come true.

Someday I’ll wish upon a star

And wake up where the clouds are far

Behind me.

Where troubles melt like lemon drops

Away above the chimney tops

That’s where you’ll find me.

Somewhere over the rainbow

Bluebirds fly.

Birds fly over the rainbow.

Why then, oh why can’t I?

If happy little bluebirds fly

Beyond the rainbow

Why, oh why can’t I?

 虹を超えたところに別世界、あるいは夢がかなった世界があり、そこに行くためには虹を超えて行かなければならないけど、自分は超えていけない。幸せの青い鳥は超えていけるのにという意訳すればこうなる。単純な英語の単語の羅列なので深読みすれば深読みできる歌詞ではある。

 虹を何かの差別と言い換えることもできるし、虹を超えた世界はあの世のようにも解釈できる。きちんと一つの意味としてとらえるようにできた歌ではないのは確かである。

 オズの魔法使いの主役のドロシーは、竜巻に巻き上げられ連れてこられたはず。そこで出会った経験から現実の世界に戻った時もう一度虹の彼方の世界に戻りたいと願う曲だったのかもしれない。