コンサドーレのキャンプレポートに思う

 雪、気温はマイナス7度.昨日の夜に家に帰るときは異常に寒かった.その時の気温を調べるとマイナス15度という最低気温であった.丁度低気圧の移動に伴い冷たい北風が吹きこむ風向きになったのだろうが、あれだけ冷えると外を歩くのが嫌になる.

 

 既にJリーグのチームは、キャンプに突入した.コンサドーレもタイでキャンプ中である.今季変わったのは、NHKSTVが毎日キャンプレポートを放送していることである.これは劇的なことである.

 いつもならスポーツコーナーは、プロ野球のキャンプレポートで終わりなのだが、コンサドーレの映像が毎日流れるのは、かえって驚きである.プロ野球のキャンプが正式なものはまだ始まっておらず自主トレが主という理由もあるのだろうが、去年の4位という成績がそうさせたのだろう.

 

 スポーツコーナーがどうしてもプロ野球中心になるのは、視聴率のこともあるが、平日に試合があるのはプロ野球くらいで、他のスポーツは軒並み土日か、金曜の夜などとなり、平日放送するにはネタが無いというのが大きいのだろうと思う.

 だからネタが手軽に取れるプロ野球お茶を濁すことが当たり前になってしまったのだろう.本来なら色々なスポーツにもネタは転がっているのだが、それを取材するには特定の場所ではなく色々な所へ移動して取材しなければならないという制約がある.移動が多ければ取材費は掛り、結構時間や人も必要になる.プロ野球なら決められた場所で試合が行われているため移動や準備がしやすいという大きな利点がある.

 しかし、近年のSNSなどの手軽な情報発信方法ができ、色々な選手が自分で情報を発信するようになってきた.選手の生の情報や写真が出てくるのだから、そちらに人の興味が移るようになれば、テレビ局の視聴率は下がる.何故ならテレビは端から情報が出ないと視聴者が知っていれば見ることは無いからである.今やテレビのライバルはSNSYouTubeなどになってしまったのである.

 それに対抗するには、自分たちで取材しその映像を流して視聴者を呼び戻すしかないと今更ながら気付いたのだろう.それは、大きな変化である.

 今までの、放送していれば誰かが見るだろうという一方通行的な情報発信はもう通用しないのはあきらかである.後追いながらもそのことにいち早く気付いた者が勝者になる.今までも言われていたが、新鮮な情報を発信することこそが情報を得ようとする者の支持を得る.

 情報を得ようとする人たちは貪欲である.常に最新の情報を得てそれを二次発信する.情報が新鮮なうちはそれでも情報の発信者としての地位を得ることができる.3番手、4番手になるとそれは情報発信者としての地位を失う.

 3番手、4番手の地位に落ちてしまったテレビ業界が、1番手、2番手の情報発信者の地位に返り咲かなけらばこの先消え去る運命にあると思う.