本質

曇り、気温は2度.徐々に体が春に向けて準備しているのかこのくらいの気温でも寒く感じる.まあ、薄着になったからともいえる.

 

 今日の朝は、ピェール瀧容疑者の釈放のニュースを出演映画と絡めて延々とやっていた.ある意味、瀧容疑者にエールを送っているような作りで、コカイン吸引は犯罪ではないような演出である.マスコミの中にもそういった薬物に汚染されていそうな人は何人もいるだろうから仲間意識が強いのかもしれない.

 犯罪は犯罪なのだから罪は償うべきだしきちんとした処罰は受けるべきだろう.この後のことをとやかく言うのは問題である.

 更に今回、出演作品のお蔵入りについて擁護派が多かった.コカインを使用したことを軽い罪という思いからそれを訴えている人と、作品としての価値から言っている人が混在しているためその言葉がうさん臭く思えてくる.きちんと議論を分けるべきなのだが、それを冷静にジャッジできる人はこの世にいない.

 色々な雑多な意見が噴出し、いつの間にか別な方向へ意見が誘導され有耶無耶になるのは世論の常である.今回も意見は出たが今後どうなるかは未定.

 きっと世間は騒ぎ立てたいだけ、お祭りに参加したいだけなのだろう.それを囃すのがマスコミの仕事の一部である.

 こういったニュースの陰で本当に議論しなければならないことが議論されずに粛々と進められてしまうか、あるいは捨て置かれ消えてしまうのだろう.

 

 マスコミは情報を流してくれる便利な道具だけれど、その情報の操作によっては人々を盲目にさせてしまう.物事の本質を見る目を奪う道具であることも忘れてはならない.