対 FC東京 (A) 2-0

 晴れ、気温16度.強い風が吹くので歩くにも一苦労する.気温が高くなりそろそろ夏服に衣替えなのだが、朝晩の気温が意外と低く、夏服では耐えられそうもない.今が一番微妙な時期である.

 

 土曜日の試合、午後2時から味の素スタジアムFC東京との試合があった.現地に行きたい気持ちはやまやまだが、おとなしく自宅で応援する.

 

 試合は、お互い1点もやらないという形で始まる.特に東京はコンサドーレボールになると自陣前をきちんと固め裏のスペースが無いようにする.ホームの戦い方を捨て勝利に専念する形である.

 日本のチームは優勝を狙うようになるとどうしても守備重視になる.それは伝統と言って良い.得点を取る方法は、スーパーな選手に任せ後残りの選手は試合の90%を守備に専念する.

 

 勝利を優先する贔屓のチームのサポーターなら納得するかもしれないが、はたから見ると面白くない.今のコンサドーレは優勝は狙えないかもしれないが、そういう方向とは逆に得点を取ることに試合の大半を掛けている.見ていても楽しいし、得点が必ず入る(これは相手側だけの場合もある)し、GKのスーパーセーブもみられる.

 勝利にこだわるチームは、得点を決めた後、必ず守りに入る.そのため相手の攻撃を受けてからのカウンターという消極的に戦うことが多い.目先の勝利が必要な場合それも必要だが、これから何戦も戦っていく場合、どうしても選手の守備意識が強くなり、長期的に見ればマイナスの効果をもたらすはずである.

 贔屓のチーム以外を応援するならやはり得点を取るために特化したチームになる.今でいえば神戸などである.あれだけ大金を叩いて選手を集め、攻撃ならどこのチームにも負けないような力がある.その代わり今のところ守備の強化は進んではいないけど.

 ほんと神戸にはもっと大金を掛けて世界からスーパーな選手を集めて欲しい.日本人選手も代表クラスの選手をどんどん集めて欲しい.そして、Jリーグの守備に専念し、1点取ったら引きこもるようなチームを蹴散らしてほしいと思っている.そうなればJリーグの優勝を争うようなチームの考えも変わってくると思う.今のJリーグは、鹿嶋や川崎などはそういう意味で物足りない.神戸以外で攻撃に特化してようやく日の目を見ているのは名古屋である.得点を取るスーパーな選手を抱え、攻撃的に試合を進め相手から引くことをしないチームの一つとして数えてよいだろう.

 

 そうして、コンサドーレはゴール前のクリアミスからボールを相手に渡し先制され、そして久保君さんにとどめを刺されてしまう.

 

 やはりロペス選手の欠場は痛い.ジェイ選手が故障から復帰していたとしても武蔵選手のように相手にマークされて潰されていた可能性が高いのであれだが、ツートップに武蔵選手ともう一人いることで相手のマークが分散され得点の可能性が広がるのは間違いない.それ以外の選手だと特にマークを付けなくともその時々の守備で抑えられるか、シュートを外す確率が高いからである.武蔵選手以外に得点を入れられたらしゃあないという割り切りが相手がにあるし、マークを付けなくても守り切れるという自信がある.

 

 だからこの試合も、武蔵選手にボールが入ればマンマークの選手以外の選手も必ず挟みに来る.そうなれば少しオーバーアクション気味なシュートの雰囲気がわかるためそこを狙って足を入れてくる.それでシュートから必ずボールをブロックされているのは今までの試合を見てもわかる通りで、相手チームの対策が何処も同じである.

 

 コンサドーレもボールはペナルティーエリア内に入るのだから、何故そこで美しい崩しをしようとするのかと疑問に思うが、それがしてみたいというより、それが失敗しても誰も非難しないから続けてしまうのだろう.簡単に打ってブロックされたり宇宙開発したら何やってんだと罵声が飛ぶのは分かり切ったことだからである.

 

 もう一人FWが復帰するまで当面厳しい試合が続きそうなのは間違いない.ここで若手が何故でないのか?ちょっと心配になる.