犯罪者の親という立場

 晴れ、気温は13度.太陽の日差しを受けると暖かいが日陰にいると風の冷たさが体に刺さる.久しぶりに気温が上がりそうな日である.

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 既に20歳を超えた犯人の親族に責任はないはずだが、やはり世間の風当たりは強い.更に殺人未遂と拳銃強奪については大きなニュースとなって伝わってしまう.

 

 もし自分がその当事者になった場合、身の処し方を考えなければならないし、その処し方は色々だろう.今回の事件もマスコミは、犯人の父親がテレビ局関係者だとは一切報じていなかったが、ネットでは早い段階でテレビ局の役員であることが知られていた.

 ネットでは、犯罪者の身辺情報は根こそぎ掘り返される.マスコミが隠していたとしても必ず出てくるものである.却ってその情報を公表しないと憶測を呼ぶことになり後々大変になることから早い段階の公表となったのだろう.

 

 この犯人も社会の落伍者である可能性が高い.人生で一度失敗しそこから抜け出せなければそのまま失格者として生きていくしかない.その中でこのような犯罪を犯す輩が一定の割合で出てくるのは法則のようなものになっている.

 

 そういった犯罪が続けさまに置き世間を騒がせる.そして、世間という世界は、それに対する解決策を実行できずにいる.もし、そういった人生の落伍者を救済する手立てがあれば普通に生きている人が巻き添えになることはない.そのことが判っているはずなのに何もできないのは、その人生の落伍者といわれるグループが固定されているわけではなく、切れ間なく輩出されることにあるのだろうと思う.

 ある時まで普通の人生を送っていても突然そこからふるい落とされる、若しくは自分でそこからドロップアウトしてしまう.事前に予測されていた場合、備えはできるかもしれないが、次々と突然出てくるものに対して対応するのを考えると壮大な準備が必要になるだろう.

 

 この犯人についても何らかの予兆があったのだろうか?それに親が気付いていたとしてどういった対応ができたのか、自分がもしその当事者だとしたら解決策を見つけられただろうか.