曇り、気温は14度.低気圧が北海道に近付き北寄りの風が吹き込むため気温が下がってきた.暖かい空気と冷たい空気がまじりあうため雷の発生が多くなる.できるなら雷の被害には会いたくないものである.

 

 何故雷が発生するか?

 雲は、水滴と氷の粒、水蒸気の集合体である.そこに何故雷のような大きな電気が生まれるのか不思議ではないだろうか?

 

 雷の元は静電気

 子供のころセルロイドの下敷きを脇に挟み何度かこすって頭に近付けると髪の毛が逆立つ遊びをした経験があれば、あれも不思議な現象で、小さなころの自分はあれはマジックだと思ったものである.

 それが静電気というものが発生し下敷きと髪の間に力が働いていると教わったが、実際にはその状況が目に見えないものだからやはり不思議なことであった.

 

 静電気に色が付き目に見えればわかりやすいのだけれども自分の目で見えるものしか理解できなければ多くの事象は魔術の世界のできごとになってしまう.

 

 その静電気が、雲を作る水滴と水滴あるいは氷の粒(氷晶)がこすれることで生まれている.下敷きをこすることと同じ原理で静電気が生まれ、その生まれた静電気を帯びた水滴、氷晶が集まって大きな電気を産んでいるのである.

 それがある程度溜まると当然自分が帯びている電気を開放する方向に向かう.相手が電気を流しやすいものであればそこに向かって電気を放出しようとする.雷雲にとってはそれは地球の大地ということになる.だから雷は空から地面に向かって落ちることが多いのである.

 

 目で見えない者しか信じない人でも空の雲から地面に向かって放電する状態、稲妻は見えるはずなので雲と地面の間で電気の流れが起きていることは理解できるだろう.

 

 ということで雷が遠くで鳴り出したら速やかに建物内に避難することが正解である.外にいても雷に打たれる確率は低いものの運悪く直撃される人もたまにいるので絶対に打たれないことはない.近くに落ちそうなら地面に伏せることが大切である.雷の電気は電気を放出できるものが近いほど先にそちらに逃げるからである.地面に伏せるにしても近くに木立があるところは避け何もないところに伏せることが大切である.