クマと共存する時代

 曇り、気温は25度.少し風があるのであれだが、家の中はむっとした熱気がこもっており、外の風を入れても涼しくならない.

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 当麻町のスイカ畑でヒグマに食い荒らされる事件があった.ヒグマにとっては、畑は自分に用意された黄金郷のように思えただろう.思う存分名物のでんすけスイカを味わったに違いない.

 

 人間にとっては、畑の作物は所有者がいて大切に育てているものと認識しており、畑と道路にはフェンスのような境界は無いが無断で入ることはない.

 しかし、野生の動物にはそういった境界は無い.あるとしたら自分に対す敵か自分を捉えようとする罠位なもので、人間などは、そこらへんにいる野生の動物の一つでしかない.

 昨今の過疎化は、道路があっても中々車や人が通らないところを増やしてきた.クマにとっては、歩きやすい道があり、更に進めば自分の餌となる作物があるのだから侵入してはいけない場所という認識は無くなるだろう.

 今後も過疎化が進み、ヒグマが繁殖し続ければやがて人対ヒグマの戦いが進むだろう.街の中を我が物顔で歩く姿が日常的にみられることになるだろう.

 

 野生動物との共存関係を続けていくには、やはり人と野生動物との生活圏を被らせないようにするしかない.もし人が生活する地域に侵入して来たら速やかに排除する仕組みをとることが必要だろう.だからと言って街中で猟銃を好き勝手に使う事態は避けたい.猟銃に変わる何かで彼らを追い払えるような道具が必要である.

 

 人が住まなくなればそこは野生動物に住みかとして与えたのも同然である.それを認識して共存する覚悟が必要である.