香港の自由は中国の不自由

 曇り、気温は20度.台風の影響はまだないが、夜には雨が降り台風が近付くのが分かるようだ.その頃には温帯低気圧に変わるが風と雨に注意が必要だ.お盆休みも今日で終わりなのでくれぐれも水難事故には注意して欲しい.

 

 

www.jiji.com

 

 香港のデモ、空港閉鎖していたが今朝のニュースでは、運行が再開されたと伝えれれている.

 深圳に中国の軍警と呼ばれる警察隊が集結しているというニュースが伝わり、中国政府も行動を起こす気配を見せている.

 中国政府もこのまま騒動が収まらなければ本土に対する影響が強いと感じるだろうから何か介入の口実が見つかればデモ鎮圧に向かおうとするだろう.

 

 しかし、現状は世界が注視している段階で鎮圧すると世界各国からの圧力は強まる可能性が高く下手に動けないというのが実情だろうが、世界の評価と国(共産党)が傾くようなことは受け入れないだろうから、そうなる前に手を打つのは確実である.

 

 香港のデモ隊は組織化されていないがゆえに中国政府の工作を受けにくいという実情があるが、組織されていないが故の弱点もある.それは熱が冷めれば消えていくという弱みである.何時までこの熱気が続くかということである.

 

 香港がイギリス領だったころの自由はまさしく共産党と相いれない社会である.中国にとっては共産党が唯一の権力で他の権力が出てきては困るし、思想的にもマイナスである.さらに同じ中国にあり一国2制度をこの先受け入れられない事情がある.

 

 共産主義体制は何時かは崩れると予言されていたが、中々それは叶わないことが判った.国民はある程度の自由が保障されればそれを簡単に受け入れられてしまう.逆に言えば何らかの規則があり皆がそれに従うことを認めれば国として成り立つということである.

 そう考えると日本も中国も社会体制はそれほど変わらないかもしれない.昔の高度成長期の日本はそういった政府主導型の産業発展を続けてきたともいえる.官民一体となっての経済発展である.しかし、その日本の一人勝ちに対して特にアメリカから圧力を受けて官民一体の経済活動を変化させられたと言って良い.

 

 中国経済も人がある程度の自由と財産の所有を認められるなら共産党一党独裁でも安泰だろうが、一たび国民が自由を与えられずがんじがらめにされたとき香港のような行動が生まれてくる可能性がある.

 

 香港は中国の喉元に突き付けられた刃かもしれない.