韓国に見る権力争い

 雨、気温は15度.明け方から雨が降り出し、屋根を叩く雨音で目を覚ましてしまった.その後は、浅い眠りで時々目を覚ます状態で朝を迎えてしまった.

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 このニュースを見ると、お隣韓国は、文大統領を支持派、不支持派それぞれがソウルで集会、デモを行っていたようだ.

 お互い参加者は200万人、300万人との発表のしあいで実数はその10分の1くらいなのだろう.それでも相当な数がお互いの意思表示のために集められた感じなのだろう.

 

 日本としても対日強硬派の文氏がこのまま大統領を続けていては、日韓、日米韓の関係が破綻することは分かっているため関心を持たざる負えない状況である.

 

 このまま文氏が大統領を継続すれば、必ず北朝鮮と併合するだろう.その合同の仕方は不明だが、金正恩率いる北の権力維持を認めたものになるだろうし、主体思想を元にした社会主義国家を目指すことになるのだろうと思う.

 

 社会主義の理想は、労働者階級の尊重であり、社会に不平等が無いようにするというものである.お金持ちと貧困層が重なり合うような社会ではない.

 しかし、その理想を現実にすると必ずその社会主義を指導する指導部層が特権階級化する.それは、中国やソビエトなどの歴史を見れば明らかである.

 

 自由経済社会にできる貧富の格差は、その構造によりどうしても発生する.その格差をなくすのが政治の基本なのだが、富める者は政治力をも操ることができる.それが自由主義の弱点でもある.

 

 どちらにも共通するのは、権力は必ず腐敗するということである.権力に伴う利益は権力をふるう度に発生する.それを見て見ぬ振りが出来ないのが人間の性でもある.そこから逃れるには精神力が必要である.

 

 今回の韓国の集会も同じである.権力を獲得した方が利益を得るわけであるから、どちらに着くかで自分たちの未来が変わるわけである.だから必死なのである.

 

 それに比べて日本は、今の社会構造が老化しているため、権力に歯向かおうとするエネルギーが減少している状況である.

 社会を大きく変えるほどのエネルギーを生み出すための若者の数が相対的に減っているためである.

 超高齢化社会と言われているが、日本の構造自体も硬直化社会になっているのだと思う.