朱里城火災、オリンピックマラソン問題

 曇り、気温は4度.道路に枯葉が舞うと寒さを余計感じてしまう.

 

 

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 朝、テレビをつけると建物が勢いよく燃え上がる映像が飛び込んできた.どこの火事かと音声を待つと沖縄の首里城というニュースであった.

 2年前くらいに観光で訪れその立派さに驚いた建物である.あそこまで上がるのに階段がかなりあり消防車が近くまで入り込めないようになっていたように思う.お城の構造からして敵をなるべく寄せ付けない構造になっていたはずなので消火に手間取ってしまったのだろう.多くの貴重な美術品などが展示されていたのであの品々はどうなってしまったのだろう.本当に残念な結果である.

 

 

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 突然道民に降ってわいたニュース.IOC小池都知事のバトルになっているが、今回のオリンピックは、何故か7月末から8月初めの暑い盛りに行われることは、東京都が開催地として立候補した時から分かっていたことである.

 お互いに気候のことは分かっていて開催地を決定したはずなのにここにきて騒動を起こすことが不思議である.そこに札幌というか北海道が突然話題に引き込まれた格好である.

 札幌市にとってマラソン競歩を開催したいというのは、最初から望んでいたわけではない.あくまでもIOC側の要望で、札幌と決まったのも大会組織委員会の意向があったのだろう.

 開催まで1年もなく準備しなければならない側としては、やるのなら早く決めて欲しいというのが人情である.だから、ここにきてIOC小池都知事が開催にもめていることははた迷惑でしかないし、もし、これでやはり東京で行うとなったら踏んだり蹴ったりの結果となる.

 

 もともと東京オリンピックを誘致するにあたり、開催会場などは既存の建物をなるべく使用して経費を掛けないことと、東日本大震災からの復興した姿を見せるというのが大きなテーマだったはずである.

 だって、東京でマラソンをするために既に道路の遮熱塗装で300億も使っているのだから驚きである.その塗装は永久に剥がれないのではなく数年で消えてしまうものにである.

 しかし、いざ蓋を開ければ色々大きなお金を掛けて準備をすることとなり、更に地震で本当に被害のあった地域での開催は、サッカーなどの試合会場以外何もない状況である.

 いわゆるオリンピックを誘致することで金が動きそれに群がる人間の懐を潤すためだけの大会になってしまった.ハッキリ言ってしまえば都民なり国民は蚊帳の外にされている感じである.

 

 IOCと東京都の争い、お互いにとって争うのは徳ではない.東京都知事にとって大事な再選という目的に影響を及ぼす可能性があるし、IOCにとっては、これでミソを付けると今後のオリンピックを開く都市に大きな影響を与えることになるからである.

 

 この問題数日には解決されるだろうが、嫌な部分を見せられた格好で、盛り上げなければならない時期にこんなことをしていては何のために日本でオリンピックを開くのかという論議が起きかねない.更にオリンピックに無関心な層が増えることが心配である.