晴れ、気温は3度.見た目と裏腹に空気は冷たい.
政府が緊急事態宣言を出せないのは経済的影響が大きいことのこれに尽きる.もし、この時点で止めてしまえば奈落の底に落ち一生這い上がれない可能性も出てくるからである.
例えば、日本がイタリアのようになってしまえば、そこから回復できる余地はないかもしれない.そうならないためにも国民一人一人が自制した行動が必要である.
この記事の中に街中でのインタビューした結果が載っているが、質問する人を選んだかのようにぬるい答えが返ってくる.そこを抜き出すと以下のようなものである.
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30代:
こうすれば大丈夫ですよっていうのが明確になれば。今トンネルの中にいるような感じなので...少し光が見えれば
10代:
あんまり危機感を持ってないかもしれない
50代:
自粛っていうよりもやっぱり、買い物とかは普通に出なきゃいけないので...
60代:
遊びに行きたいのが行けなくなっちゃってますよね。それが寂しい
40代:
ちょっときついですね。家の中に閉じこもっているのは(子供の)けんかが続いたりして、つらいので大変。できる限りは自粛するんですけど、ストレスがたまるので、限界が来ない程度に
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実際東京都民は、日本がイタリア化することに対して危機感を持っていないのではないかと思わせる.
この感覚は、道民、少なくとも自分の近くにいる人の感覚ではない.身近にひたひたと迫ってくる恐怖感のようなものは持っているのだが.
きっと重症肺炎になった人の姿を実際に見たことが無いからだと思う.悪戯に国民の恐怖をあおるようなことはすべきではにかもしれないが、重症肺炎になれば呼吸も苦しく、人工呼吸器を付ければ会話はできなくなるし、苦しさのために体動するのを抑えるため薬によって鎮静化させる場合もある.
そういう様子を見ていれば、もし自分がそういった境遇になった時の恐ろしさを実感できるのではないだろうか.身近な死を間近で見ないと、死に対する恐怖心が生まれないのと同様である.
例えば、個人情報の問題もあり絶対無理だろうが、24時間ICUの様子をネット中継をするくらいのことが出来れば見た人は考えが変わるのではないだろうか.
そういった場所で医療に携わる人の努力を無駄にしないためにも国民は自粛するべきだと思う.