ご苦労様

 曇り、気温は6度.3月頃に戻った陽気である.早く暖かくならないと新型コロナウイルスは勢いを弱めないじゃないかと思う.

 

 今日のテレビでも安倍総理の映像があったが、顔色は悪い.確かに初動の遅れ等あったが、国民の意見を聴き対策を取ってきた.あちら立てればこちら立たずで全ての国民に対して幸せをばら撒ければ良いのだが、その後の国家経済を考えると二の足を踏むのは当然である.その彼を何も責任を持たないマスコミやコメンテーターが揶揄する状況は、見ていて辛くなる.良くやっているとの一声があれば彼も救われるのだが、政策の悉くに対してケチを付けられる立場を見ていると本当に良くやっているとしか言いようがない.

 日本という国は、危機的状況に陥っても誰かを引き摺り下ろそうとする人間がいる.全ての国民ではなく一部なのだろうと思うが、その一部の声がデカいがために世論は引き摺られる.

 

 きっと安倍首相の心の中でも対策が後手を踏んだという思いはあるだろう.中国で発生した新型コロナウイルスは、これ程猛威を振るうことなく、東京オリンピックも予定通りできるだろうと踏んでいたのだろう.そのため外国からの入国を制限するなど言語道断であり、できるだけ外国からの人の受け入れをしたいと思っていたことだろう.日本の今後の経済の柱として観光立国というものがあり、そのチャンスを拡大するものだったからである.

 

 しかし、今回の未曾有の天災である新型コロナウイルスによって何もかもぶち壊されてしまった.何もなければ東京オリンピックは、自分の一番のひのき舞台となり、この先もバラ色の世界が開けていると思っていたのではないだろうか.それが一転して批難されることは、精神的にも辛いものと言わざる負えない.

 

 この災いが一端落ち着けば、首相辞任の動きになるだろうと予想される.意地でも辞めないとなれば国民からの批難も多くなることは目に見えている.そういった空気が醸成されている感じがする.

 

 何か身につまされる気がしてならないのは自分だけだろうか.