藤井7段勝利

 小雨、気温は15度.上着が無いと凍えてしまう.九州北部では大雨だったらしいが、異常気象の影響で落差が激しい状況になっている.

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 夜の7時頃からAbemaTVで藤井聡太7段のB2リーグの初戦を見た.新型コロナウイルスの影響で対局が中止になっていたため6月は怒涛の連戦となっている.そのため一日おき程度に藤井聡太7段の対局がある状態である.

 AbemaTVは、将棋チャンネルがあり、目玉は藤井聡太7段の対局である.だから、同日名人戦も行われていたにもかかわらず藤井聡太7段の対局を放送している.

 このところの連戦で疲労も蓄積しているだろうし、何といっても地元に帰らず東京どまりで対局をこなしているようで、高校に通えていない状況である.その肉体的、精神的疲労の蓄積の中、対局をこなしながら勝利を続けるのは並大抵ではない.

 相手の佐々木7段は、連勝記録をストップした相手であり、対局まで相当対策を練って対局に臨んできた.その相手に一歩も引かず、ある意味自分流で指し手する藤井聡太7段の強さは並大抵のものではない.

 放送では、AIによる優勢判断が常に表示され、時折AIが予想する最善手も表示されるが、時折別な手筋になるが勝負の係った局面ではAIと同様最善手に近い手を指してくる.頭の中にコンピュータを仕込んでいるようである.

 中盤まで互角の争いで、夕食休憩からの開始から徐々に急戦模様に変わる.その手は、相手の飛車取りになる角打ちからだった.そこから相手は自陣に飛車を引き、当然角成るの手だと解説陣も予想した中の金頭の歩を指して後手の攻めが続く.その間持ち時間での考慮時間を挟み勝負の決着は夜の11時に着くという大熱戦だった.藤井7段が勝利したのだが、途中佐々木7段が優勢に変わる瞬間もあり最後まで目を離せない紙一重の戦いだった.

 B2リーグは、まだまだ始まったばかりで、この先の名人戦への挑戦権を得るためには少なくとも2年以上は掛る.藤井7段にとって名人位の挑戦はまだ先の話なのである.

 6月28日には、棋聖戦の第2局を渡辺3冠と対局する