曇り、気温は19度.このまま気温は上がらず徐々に気温は下がっていくようだ.梅雨前線が東に押し出され北からの冷たい風の影響を受けるようだ.
昨日も書いたこの問題.相変わらず日本は内向きの話題に終始している.自分たちが自由にモノが言える世界の終焉を近くで見ているのに相変わらず夜のゴールデンタイムには、何も起きていないようなテレビ番組が流れ、新聞もそれほど国民に情報を与えていないように見える.
中国の一番の問題点は、自分達の勢力の拡大に力を注ぎ、今まで安定していた部分にも不安定さを持ち込むことである.もし、香港がこれからの中国の統治モデルだとしたらどう考えるか、今の日本の知識人の意見を聴いてみたいものである.
日ごろから考えている日本国内での自由主義の維持は、他国に干渉しないという不文律と均衡を保たれるかということである.日本国内にさえ自由があれば他国の国民がどうなろうとも良いというのなら何も発言しなくとも良いが、常日頃自由に関して日本の政策を批難する際、他国の事を持ち出して比較することはやめるべきだろう.他国と比較するのなら他国がその自由を守るためにしていることに力をかすべきである.日本以外の国が全て自由主義国家で無くなった時に果たして日本国内の自由が守られるのか考える必要がある.
この問題に対して国会議員の腰は重い.国会閉会中というのもあるのだろうが、中国の行動に対して抗議声明を出すべきだろう.彼らにとって国会議員という仕事は、職業の一つであって国民の声を代理して発言するという根本的な意識すらないということになる.そもそも中国問題に関わることを避けている節がある.彼らに相当な金や影響力を受けているのではないかと勘繰りもする.
今回の行動は、共同声明という形で、何も影響力を持たない.中国がその声を無視すれば何事もなかったように物事は進んでいく.自由を失う香港の人たちは、自由主義社会の影響力の無さにがっかりすることだろう.そして、あのトランプも声では中国を批難するが、時期も迫る大統領選挙に向けて中国との関係を壊すことを恐れているようにも見える.
後は、日本の対中国に対する姿勢である.中国国内に多くの日本企業が進出し、その数は膨大である.その企業の利益を無視することが出来ずにいる.本来なら中国から撤退すべきところなのだが、目の前にある利益に目がくらんだ状態である.彼らにとって企業を維持することが先決で有って企業の存在意義はその次にある.企業理念はより良い社会の構築のために助力することのはずで、それなくして企業は成り立たない.中国に進出することで自部たちの技術を明け渡し、数年後、数十年後には中国企業に追い抜かれ撤退していく姿が想像できる.
今回の出来事で中国の支配体制が自由主義社会にとって危険だということを再認識すべき時が来た.