胆振東部地震から2年

 曇り、気温は21度.雨が多いが、気温は高いという天候が続いている.これも今週過ぎれば徐々に秋の気温になると予想されている.

 

 明日は、胆振東部地震から2年になる.あの時の記憶は徐々に薄れてきているが、この先の事を考えると、またいつ起きるか常に備えをもって暮らす必要がある.もしかすると数年先に起きるかもしれないし数十年先あるいはもっと先かもしれないが、地球に済んでいる限りそれから逃れることは不可能である.

 地震以外にも、台風、火山活動など人の力では防ぎようのないことは山ほどあり、それのすべてに備えることは困難である.

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 航空写真を見ると、震源地近くの山並みの至る所に地崩れの跡がまだ残っている.その理由が地崩れしたところに通じる林道がないからということである.確かにあの広範な範囲の場所にあらかじめ道路を整備するという考えは無かっただろう.

 自分の実家も山奥になぜか土地があったのだが、そこに行くには冬の最中、スキーを担いで訪れた記憶がある.夏場は笹薮が続く山の中を歩いてはたどり着けないからである.この場所も同様な場所で、行くならスキーなどで行くしかないところだと思う.

 土砂崩れが起きた谷間は、土砂と流木で埋まり、水をせき止めたため池のようになっているようだ.このままの状態で放っておくのか、きれいに片付けて整備するのか選択しなければならないが、どちらかではなく、両方というところなのだろう.少なくとも谷をせき止めているところは整理し、2次災害が起きないようにする考えなのだろう.

 

 

 また、震源地から遠く離れた札幌の里塚地区も地盤の補強工事が進んでいるらしい.思いもよらぬ被害に合われ、移転や新築で大変な苦労を負った地域である.こちらも地震が来なければ一生穏やかな日々を暮らせただろう人たちである.

 こういった被害を被った理由は、谷間を埋め立てた土地だった.住宅地を増やすため谷を掘り返し土をもっただけだと地震の際に盛り土をした部分がずれてしまう.そういったことは判り切ったことだが、長年北海道に大きな地震が来なかったことで業者も安易に行ったのだろうと思う.そういった土地はこんな広い北海道なのに多くある.便利な環境を求め無理したのだろうと思う.

 隠れた問題をあぶりだす自然災害、被害が無ければ訓練になるのだが、そうなることはまれである.大きな痛手があって経験則を積むのが現状である.

 あれから2年経ち、忘れかけ始めているところでもう一度自分の住まいを点検するのも良いだろう.