不倫報道から見える不平等

 晴れ、気温はマイナス8度.真冬並みの冷え込みである.

 

 

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 この件を取り上げたのは訳がある.日本の中にある特権階級という明らかな囲いである.それに守られていなければ一タレントの不祥事も生贄にされてしまう.

 これに類する件といえばやはりジャニーズ事務所に所属していた近藤真彦氏の件だろう.今までテレビ業界に影響力を誇示してきたジャニーズ事務所の陰りを感じさせてきたところに報道された.

 両者ともに同じ不倫である.妻帯者であることは同じ条件なのに片方は、謹慎処分を受けたことでワイドショーはさらりと流し、一方、こちらの方は、記者会見を開いた場で問い詰める映像を流す.その違いは、やはり守られている守られていないの差である.

 

 もう一つ思うのは、芸能界復帰に否定的な意見を持つのなら記者会見に記者が大勢押し寄せる必要がないだろうと思う.その押し寄せる思惑の中にワイドショーのネタになることと、彼の奥さんが有名女優だと言うだけだと思う.もし、彼が有名女優と結婚していなければ、ワイドショーに連日取り上げられることもなく数秒の映像で終わってしまっただろう.

 これだけワイドショーで取り上げれば、今までおしどり夫婦と持ち上げていた偶像が地に堕ちる流れを待っているのだろう.

 

 マスコミは常々、社会的使命をうたう.公明正大である.しかし、それを見ている庶民には、それが裏表があるものだと気付いている.それを声に出して言うことが憚れる社会だったからである.彼らを批難しても取り上げる媒体はないし、彼らはそういった声を無視するだけで済んでいた.

 しかし、時代は徐々に変わってきている.彼らが報じなくてもネット空間で発せられる情報が拡散されれば彼らの報道と同程度の影響を生む.彼らがそれを後追いしなくてはならないことも起きてきている.

 こういった仕組みが中国のように検閲され情報が拡散されないようにされてしまわないことを願うばかりである.