理想と現実

 曇り、気温はマイナス6度.今までが非常に寒い日が続いたのでこれくらいなら平気になってきた.順応してきたということだろう.しかし、この寒さももう少しで終わりになるのだから季節の変わり方は不思議なものである.

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 ミャンマーの反政府デモは、激しさを増しているようだ.この光景は一時の香港の姿に似ている.香港の場合中国の圧力に圧倒され今ではそういったデモが無かったかのようになってしまっている.当然国際社会の圧力も必要なのだが、国際社会は、自国のコロナ過により批判の矛先は鈍り、中国に圧力を掛けられない状態になっている.国際社会が圧力を加えたとして今の状況とどれだけ違うか不明だが、少なくとも中国に対する非難の声は大きかっただろう.

 そしてミャンマーだが、国軍がクーデターを起こした後、不正選挙が行われたと主張しているが、その理由としては余りにも杜撰で有り国民の納得する所ではないところが支持を得られていない理由なのだろう.更に言えば、民主化後いったん平和な状況を国民は享受し、戦争が無くなったことにより軍隊の必要性を感じなくなったのだと思う.そういった国民の感情の変化に今回のクーデターを起こした軍部に危機感があったのだと思う.

 繰り返すがこのコロナ過で世界の国々の平和に対する圧力は低い.ネット上でミャンマーの軍部を非難する声は少ない.却って森さんへの非難は驚くほど多い.森さんへの非難と同じくらいの量を香港やミャンマーに向けて行うべきだと思うが、そこらあたりのものは忖度があるのだろうと思う.

 あれだけ菅首相に対して文句を言うのに、立件の議員は、中国などに大きな非難の声を上げないのは何故と思う.そういうと自民党を含め日本の国会議員の大半が声を上げようとしない.その辺りも忖度なのだろうなと思いながら見ている.何時になったら日本は変わるのだろうと思うが、既にそういった声を張り上げる立場にいないのだから仕方がない.

 いくら虚勢を張ってもその力が無ければ他の国々に受け止められることはない.日本が声高に非難しても負け犬の遠吠えと思われてはいかんともしがたい.

 理想は理想で、現実は目の前にあるのだということを気付かされてしまう.