藤井2冠、勝利

 曇り、気温は4度.風が強くマイナスの体感である.

 

 

www.yomiuri.co.jp

 この対局、Abemaで見ていたのだが、評価値は藤井2冠が高く優勢だったのだが、ぱっと見では優劣は判らない状況だった.もし「神の手」と話題になったに4一銀に気付けなければ敗戦もあり得たきわどい勝負だった.

 大盤解説者もこんな手は気付けないと興奮して話していたが、ある意味パズルゲームの解き方に近い発想である.何かの障害物をクリアするためには別の所にある物体を動かす必要があり、そのことに気付いた感じである.そういった発想が無ければあの手は出ない.

 Abemaの放送は、次の一手がコンピュータによって予想されるためある意味外野にとってありがたい部分があるが、そのために手を読む時間が無いという欠点がある.何故なら解答が画面に表示されてしまうからである.だから、今回の1手も何となく種明かしをされた手品を見ているようでもある.

 ただし、あの手を見つけ出すことがコンピュータと同じということは、藤井2冠の将棋脳はAIと同等の計算処理をしているという証明になる.時折、コンピュータとは違う手を差すが、それは、人間でもあるという証拠で決して不正をしているわけではないとの証明でもある.

 

 18歳になりCM契約を結び、その会社の商品を画面に映るところに置いているところは、誰かに指示はされているのだろうが、そういった点も嫌らしく見えないところは、彼の人格によるところなのだろうと思う.だから、そういう意味でもこの先世間に決して毒されてほしくないと思う.

 10年後やさぐれて将棋を指している藤井君は、それもありなのかもしれないが想像はしたくない.