WHO報告書

 晴れ、気温は2度.昨日の日中の空は灰色になり異常であった.今日は昨日の空と比べ少しかすんだくらいに落ち着いてきている.今回は黄砂で見える化されているが、何時もこのように中国で大気汚染された空気が偏西風に乗り日本に押し寄せているのである.その移動距離の間に上空に舞い上げられ直接その汚染された空気を吸うことは無いのだが、大きな大気の流れを見る丁度良い機会だった.

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今回の新型コロナウイルスが発生したとする原因の調査を中国で行ったWHOは、中国武漢のウイルス研究所が発生源ではないと否定して見せた.

 しかし、調査の過程で十分な資料の提出が無く、視察は中国政府のお手盛りで行われた格好である.再度、不十分な資料の提出を中国に要請したようだが反応は無いようだ.

 それにしても、ウイルス研究所から漏洩あるいは持ち出しが無いという根拠が、視察の際「事故は安全措置や管理体制が不十分な研究所では起こりうるが、武漢の研究所はいずれも高い安全性を備えていた」を確認したということらしい.しかし、その安全性も悪意があれば突破できるようなものだったなら、発生から1年以上経過した後に調査してもそれを確かめるすべはない.

 更に言えば、調査を一年以上拒み、更に全面的に協力しない国の状況をあたかも清廉潔白な国であったと誉めそやす組織の言葉に信憑性はあるのかと問いただしたい.

 ただし、DNA解析などで、蝙蝠から人への過程で中間宿主が介在してコロナウイルスが変異したと考えられているようで、人為的に人間の手で改変された痕跡は無いと発表されている.

 この辺りの謎解きは、流行と同時から疫学調査が開始されていなければならなかった.その部分で既にブラックボックス化されたと言って良い.