ルバンカップ vs鹿島 0-0

 晴れ、気温は14度.朝からこの気温は、何か一線を越えたと感じさせる.その感覚は体感というしかないが今日は暑くなるぞという予兆である.この後、雲が出て雨になりそれ程熱くならないという日もあるが、このまま太陽が顔を出していれば間違いなく夏日にはなる.

 

 昨日は、ルバンカップの最終戦が札幌ドームであった.平日の夜で緊急事態宣言の出ている中で会場に行くのは無理、最初からスカパーで見る予定にしていた.

 

 この日の札幌ドームは、移動式ピッチの具合が悪く、ドームに引き入れた角度で固定されてしまった.ニュースによると電気供給部分の故障ということであった.開業以来故障なくやってきたが20年以上使われていればそろそろ壊れる時期でもある.心配なのは、交換部品が用意されているかだろう.それだけの年月が経てば用意できない場合も考えられる.

 

 試合は、お互いメンバーの殆どをリーグ戦から変えてきた.コンサドーレは、故障明けのルーカス選手、キムミンテ選手がここで登場する.更に期待のガブリエル選手がベンチ入りするという情報もあり早く見てみたいという思いがあった.更に、ジェイ選手が突然の体調不良ということで中野小次郎選手がベンチ入りするということになった.最初、中野という名前を見て、鳥栖に移籍した中野選手が戻ってきたのかと思った.何故なら控えGKには阿波加選手が入っていたからである.キーパー練習は3人で行ったのだろうか?映像ではそこまで映らなかった.

 

 試合は、最初コンサドーレペースで始まった.後ろでボールを回しながら相手の守備がばらけてきたところでサイドにボールを預け、2トップの中嶋選手、ドウグラス選手目掛けてパスをする感じである.しかし、2トップの二人がボールをキープできないのは判っているため攻撃は最初から手詰まりとなってしまった.相手の守備も固くシュートの際には必ず2,3人ブロックに入るという形で防がれてしまった.

 後いうのなら、中嶋選手、ドウグラス選手のコンビネーションである.お互いの距離感が明らかにあっていなく何となくどう動くのかという感覚的なものが不一致だった.これは最後まで解消されることは無かった.

 前半、攻めていたコンサドーレだが、鹿島もコンサドーレが最終ラインでパス回しするのが判ってくると中盤に選手を固め最終ラインからのパスを遮断するようになってきた.そのため、攻撃が遅くなりどうしても裏を狙うか無理なパスが多くなり徐々にコンサドーレをゴール前に押し込めるようになる.何度か相手のシュートを浴びるがどれもGKが処理できるか大きく外すシュートが多く、前半は0-0で終える.

 前半0で終えるのは申し分ない戦いといえる.何故なら相手のワントップは上田選手で、彼のシュート力は強烈であるからである.これを無失点で終えたのは上々だろう.

 

 後半開始直後、駒井選手に変えて高嶺選手が入る.週末のリーグ戦に向けての計画的な交代だったが、駒井選手、お疲れの様でイマイチ動きが悪く見えた.開幕戦の活躍から見ても精彩を欠いているように見える.

 試合は、前半と同様お互いにボールをキープしながら相手ゴールに迫る戦いを繰り返す.しかし、その間に鹿島は、リーグ戦に出ている若手をどんどん投入してくる.コンサドーレは、リーグ戦に先発していないメンバーに交代という感じでそれ程パワーアップする感じではなかった.

 そして、残り20分くらいのところで噂のガブリエル選手が出場する.試合に出るまでは、別な所属先の時の映像がネットに出ているのを見て勝手に足の速い選手だと思っていたが、最初にそれが覆される.抜け出せるタイミングで相手選手に追いつかれる様を見て、かって柏に所属していたオルンガ選手のタイプではないと理解した.相手にマークされてボールロストする姿は、パワー系でもないことが判ってしまった.後、確認すべきはシュート力だが、最初のシュートが力が入っていないものだったので、これでシュート力も普通くらいなのだろうことも理解した.

 総合的なこの試合の判定は、アフリカ系選手にしてはそれに当てはまらないドウグラス選手レベルの選手だと思う.ナイジェリア代表という肩書はあるが、ナイジェリアを代表するような選手ではなさそうである.こちらも、試合に慣れてくればどう変わるか判らないので期待していくしかないだろう.少なくとも今の状況でスーパーな活躍を期待するのは過度な要求だろう.

 試合は、お互い惜しいチャンスを守備にふさがれ0-0で終える.これで、次の対戦相手は横浜FMに決まった.6月早々ホームアンドアウエーで行われる.