コロナとの戦いは続く

 小雨、気温は23度.北海道上空に掛った前線の影響で雨が降っているが、まとまった量ではない.今週は、後半雨模様の予報だが、果たしてどれだけの雨量になるのか予想が付かない.

 

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 お盆休みの移動により感染者数増加を抑えたいとの希望である.提言は良いのだがこれに実効性があるのかというとはなはだ疑問である.

 今の感染の主流は、感染を防ぐ努力を怠っていることが原因である.その原因を作っているのは、自分達は大丈夫という根拠なき自信と新型コロナウイルスに罹っても軽症で終わるという考えである.

 そういう人たちに人流を減らせ、地方自治体間を移動するなというお達しは、色々な事情で無視される可能性が非常に高い.お達しを守るのは普段から感染を防ぐ行動をしており、感染の可能性が低い人たちであろう.

 そういう意識が高い人の中に意識が低い人が交わりクラスターを引き起こしている可能性が高い.では、意識が低い人たちを如何に感染を防ぐ行動を取らせるかといえば中国のように人権を無視した取り締まりを行うしかない.

 今回の知事たちの提言は、そういった人権を無視した取り締まりを受け入れることとセットで無ければ何の効力も発揮しない.

 菅政権のコロナ対策を批判する人たちの多くは、日頃から人権に厳しい人たちである.もし、感染爆発を防ぐため菅政権が自由な行動を制限する法律を作ろうとすれば必ず反対することだろう.

 もしもだが今後このコロナウイルスが強烈に変異し、ワクチンも効かず特効薬もなく罹れば8割が死ぬという事態になれば強制的な行動制限を取るしかなくなるだろう.その場合は、国民自ら国家に行動制限をしてくれと望むことだろう.

 しかし、現実には死亡率が徐々に低下している現状で人の行動を強制的に制限されることは受け入れられないだろう.

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 アメリカでは、ワクチン接種が思ったより進んでいないがロックダウンはしないと話している.その理由は、去年の時よりも重症者が少ないことを上げている.

 世界でもデルタ株による感染拡大に対して判断が分かれている.どの対応が今のところ正解なのか不明であるし、国家を維持していくには経済活動が不可欠である.コロナ禍後の社会を見据えどこで感染対策のアクセルを踏みそして緩めるのか、匙加減が難しい状況である.