渋野選手久しぶりの優勝

 雨、気温は14度.徐々に冷え込みが厳しくなる今週である.週末には所により雪が降るとのことである.自分ではこの季節の移り変わりを止めることはできずただ受け止めるだけである.

 

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 この試合、地上波では放送が無くネット有料という形となった.そのため優勝したのを知ったのはTwitterということになったわけである.

 日本での試合で優勝したのは2年前ということであり、本当に久しぶりということになる.その間師事していたコーチと別れスイング改造に取り組みその改造が失敗ではないかと言われたりもしたし、某テレビ局のアナウンサーとの熱愛報道が流れたりして、人気者ならではの洗礼を受けた格好になった.これから本人もアメリカツアーを目指すと宣言しているのもそういった喧騒から逃れたいというのが有るのかもしれない.

 シンデレラストーリーのようにあれよあれと勝ちまくり、全英女子オープンに勝ったところで人気の絶頂にたった.本人はプロになってからの最初は余り取り上げることなく平穏な日常を過ごしていたわけで、そういった有名になることの怖さを知らずに過ごしていたわけで、周りもそれに対してイケイケどんどんの形でその年を締めくくった感じがある.そういう姿勢をマスコミは本人が取り上げられることを望んでいると思ったのも致し方ない.当然、プロ選手というよりはタレントという扱いに近いものになった.

 しかし、そういったことも初めて経験する彼女にとって重圧だったのは間違いない.それまで普通の二十歳の選手だったものが出る試合出る試合勝利を必ず目指すことが義務付けられ、周りも勝利を期待しているのだからそれが重圧にならないわけはない.そして、この2年間があり、その間日本からアメリカに軸足を移したのは正解だったのだろう.

 それらのことを何となく知らないふりをして今回の優勝を美談と流すマスコミも何時もの通り意地が悪い存在でもある.

 彼女がアメリカツアーに軸足を移すのは来年である.今年は、残りの試合でどれだけ活躍するかに期待が掛るわけである.しかし、この試練を乗り越えていかなければアメリカに軸足を移したところで何も変わらない.却ってニュースバリューにならず過去の人として扱われてしまうだろう.

 自分としての感想としては、一人のプロゴルフ選手として活躍することと一人の女性として活躍することと天秤に掛けながら幸せな方を選んで欲しいと思う.