北海道の感染者も急増

 曇り、気温はマイナス9度.凍れる朝である.雪は引き締まって踏み固められたところは氷の塊のようになっている.

 

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 どこまで持ちこたえられるかと見守っていたがとうとう北海道も感染数が増加しまん延防止措置対象となるようだ.今日のニュースでも前回と比較して若年者の感染が増えている状況で第5波と様相が変わってきている.ワクチン接種しなくとも重症化しないという世代であっても本質は風邪と考えれば数割は症状が悪化し数日寝込むことはあり得る.自分の記憶を呼び戻せば小学校入学前までは良く高熱を出していた記憶がある.

 となるとやはり重症化に至って死亡するケースが発生するのは持病があるか高齢者が感染した場合だろう.それを予防するにはオミクロン株にも有効とされるワクチン接種を行うしかない.

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 ジョコビッチ選手で話題となった反ワクチンの考えを持つ人たちの存在であるが、ワクチンを打たないためにわざとコロナウイルスに感染する人が出るに至っては本末転倒である.せめて新型コロナウイルスに感染しないような手立てを打つべきであると思うが、彼らの考えに共感はできる部分と共感できない部分があるのはこのせいである.

 ワクチンは確かに異物を体に注入する行為であり、体にとって未知の物質である.どのような影響を与えるかは個人差が存在する.それに対して警戒しワクチンを打たないという選択肢がありその行為は尊重するべきである.しかし、許せないのは反ワクチンが宗教化し自分達の陣営に他の人を取り込もうとすることである.

 今回の新型コロナウイルスの情報は少なく未知のウイルスに近い存在であった.しかし、それでも2年も経てばそのウイルスの詳細も研究され始め詳細が明らかになってきている.ウイルスが有効し始めた初期なら情報が不足し間違った研究結果も発表されるのも致し方ない.でもそろそろウイルスの正体が明らかになりつつあり正しい情報が増えているにも関わらず、反ワクチン派の主張は正しい情報を捻じ曲げようとしているようにしか見えない.SNSでも日本語の場合規制が緩やかであるためフェイクニュースの取り締まりが緩く野放し状態なためトンデモな話が検索すればうじゃうじゃ出てくる状態である.

 相手を騙すために本当のことのように記事は書かれているが、ニュースそのものが改竄されていても読む側はその情報を深掘りすることができないことを知っていて間違った方向へ誘導しようとしている.

 こういった事実を嘘か誠かを信じるには、それなりの情報収集が必要であり、積極的に信じるには相当な知識量が必要である.その場合の対応は、嘘か誠か白黒をつけないことも選択肢の一つとなる.全てが嘘か誠か判る日はいづれ来るはずでそれからでも事実として認めることは可能である.情報が錯綜している状況下で判断できない場合も多くある.

 日本にも色々な教訓がある.例えば薬害エイズの場合、血友病の治療薬の中にエイズウイルスが混入していることは誰も想像していなかった.エイズを発症した人の献血が使われていることを知らなければ、製薬会社が作り国が認可したものにそういったものが含まれているとはだれも想像しなかったからである.この場合、血友病患者が多数エイズに感染した結果わかった事でもある.こういった極端な例もあり、反ワクチン派が今回のワクチンの製造過程に難癖を付ける理由ともなっている.

 最初に書いたように反ワクチン派のひとは、自分の意思を尊重するのは良いと思う.それは、生きる上のすじのようなものである.それを奪い去ることは必要ないだろう.しかし、その意思を他の人に強制しないで欲しいというのだけは守るべきだろう.