希望 絶望

 晴れ、気温はマイナス20度.昨日はまつ毛だったが涙が凍る朝である.瞬きすると違和感が起きる.それが涙が凍る瞬間である.この寒さも峠を越し少し暖かさが戻るようである.暦は今日から2月なのだから当然これから一日一日と春に向かっていくことになる.

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  塩野義の抗コロナウイルス薬の件、服用3日目の段階で、偽薬を飲んだ人に比べて6~8割減少するとの結果が発表された.ウイルス量が減れば重症化は防げるはずなので朗報である.

 後は、どのくらいの時期に発売されるかである.その時期が早ければ今回のオミクロン株の流行に対処できたと思われるので残念なことでもある.

 

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 この件、このブログでも記事にしたが、福島原発事故で発生した放射能の被害と子供の甲状腺がんの発生に因果関係は薄い.全国的な疫学調査で福島の子供と他の被曝の影響が少ないグループとで有意差は認められなかった.そして、この因果関係で裁判を争うこととその長い時間を思うと複雑な思いになる.

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 事の発端は、チェルノブイリでの小児甲状腺がんの発生が異常に増えたとの報道からであった.チェルノブイリ原発事故は、原発そのものが爆発し多くの地域に放射能の雨を降らせた.しかし、福島の原発事故は、原子炉建屋内の水素ガスの爆発で有り、原子炉そのものが爆発した事故ではなかった.その違いについてもっと理解するべきである.その規模をチェルノブイリと比較することが間違いと言わざる負えない.福島から拡散した量はチェルノブイリの事故と比べればわずかなものであった.もし、この程度の被曝線量を問題とするなら医療で被曝することで発生する癌の数は膨大なものとなるだろう.しかし、医療に放射線が使われ始め既に100年以上が経過しているが、そういった報告は無い.もしそうではないとするなら即刻検査を止めなければならないだろう.

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 今回の裁判は、色々なものを背景にしている.原発反対を宣言している元総理達も原発の反対運動をしたいがために動いている.科学的根拠を無視してである.総理を務めたからといって素晴らしい人物であるとは限らない.そして、長い裁判の果てに因果関係が認められないと判断された時、この人たちは自分達の言葉に責任を持つのだろうか?

 

 裁判とは別に今回、甲状腺がんになった人たちは、福島原発事故と関係なく何らかの援助は必要だろう.若くしてがん治療を受けこの先も受け続けなければならない人たちである.それについて非難すべきものでもない.