ロシアは約束を破るために約束する

 曇り、気温はマイナス3度.雪解けは日一日と進んでいく.季節の移り変わりは当たり前なのだけれど今までの真冬の感覚が残像として残っているせいだと思う.だから同じことを毎年経験しているのに今年は特別のように感じてしまうのだろう.

 

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 ロシアに対してアメリカ、EUと協調して経済制裁しているのだから当然と言えば当然.実際、これまで日本とロシアとの間に第2次世界大戦以降平和条約を結んでいない.それはソ連の時から北方領土の帰属問題を巡り結論が出ていないからである.

 

 ということは今までもロシアは日本を敵対国として攻め込むことは可能だったわけである.現実に起きているウクライナ戦争について外野の振りをしていたが、日本もこれでロシアと何時戦争が起きても不思議ではない当事者となったわけである.その辺りは、日本政府も国民に対してきちんと今のうちから説明を行っておくべきだろう.

 実際のところ平和条約が有ったとしても戦争を防ぐことはできない.実際に第2次世界大戦終了間際にソ連がその当時日本と結んでいた日ソ不可侵条約(日ソ中立条約というようになっているが自分の時代はそう習った)を結んでいたにも関わらず一方的に条約を破棄し北方領土に攻め込んだ事実がある.だから今後ロシア軍が根室に上陸する可能性はある.

 

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 このニュースを見る限り、ロシアは自分達の起こした戦争を正当化するために行っているとしか思えない.ウクライナ人の避難先がロシアであれば人道的な保護が得られる確証はない.更に一般人が避難したとしてその都市を徹底的に破壊しつくすことはロシアがシリアで行ってきた事実である.その都市に避難できなかった一般人がいようともそこにいるのはウクライナ軍の戦闘員と見なすとすれば壊滅的な打撃を行っても非難されないと思っている.

 

 戦争というものは勝利したものが全てを奪うものである.また、その勝利を得るために全ての国民を復讐できないようにするまでに虐殺を行い、戦う意欲を失わせることである.そのためには地上から一つの国を消し去ることも厭わない.

 

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 ロシア人は全て悪ではないことは理解できる.ロシアの戦争を止めるのはロシア国民以外存在しない状況である.

 しかし、この戦争を引き起こしたプーチン大統領が一人で行っているわけではない.彼を選んできた人々、彼に協力する人々は大勢存在し、ロシアの意思はウクライナを滅ぼそうとしていることは間違いない.

 もし、日本がロシアと同じようなことを起こしたとしたら世界は日本人全てを非難するだろう.戦争を引き起こした人を止めなかった責任は日本人にあり、それは戦争を肯定したことになるというだろう.

 ロシア人が全て悪くないと考えていてもロシアという国を形作っているのはロシアに住む人たちである.自分達は戦争を引き起こした人間ではないのに世界から非難されるいわれは無いと考えているだろうが、ロシア=悪とレッテルを貼られている.その評価をひっくり返すことができるのはロシアにいるロシア人である.他の国は戦争を止めるためにウクライナを支援しロシアに制裁を加えているが、それは戦争を終わらせるための確実な方法ではない.今のままではどれほどの人命が失われることだろう.

 

 日本にいて思うのは、少なくとも他国に侵略を行う国ではないことを信じているからである.それが裏切られた時自分はどういう行動を取るのか考えさせられる.