曇り、気温は4度．時折小雨がぱらつく空模様である．今日は日中は気温が高く積もった雪も相当解けるようだ．しかし、今日を過ぎれば低気圧が通過し、明日には冬型の気圧配置になり大荒れの天気になる予報である．今度こそ根雪になりそうである．冬だから仕方がないが去年のような大雪にはならないで欲しい．
中国の180度の方針転換が話題になっているが、急激な転換は不味いのは誰でも理解できる愚策だろう．日本で同じことをやれば当然医療崩壊が起こり、新型コロナウイルス感染者以外の重症者を救えず多くの命が亡くなることだろう．今でも北海道では多くの病院でクラスターが発生しており、その中で重症患者を救うための努力が続けられているが、それに対して一部のグループはその状況を見ないふりをして行動する．貴方たちの行動は多くの医療関係者の犠牲を強いている．
医療というものは、バランスである．新型コロナウイルスが流行しない前は医療費の膨張を懸念して医療に対して選別が行われてきた．その考えは需要に対して供給過多になるのを防ぐというものである．それはどこかでブレーキを掛けないとこの先の医療が崩壊するとの予見からである．その動きの中で医療業界も機能優先ではなく効率優先で進み、経費の切り詰めを強いられてきた．
しかし、今回の新型コロナウイルス流行は想定外の出来事であり、それまで淘汰されるべき医療機関とされていたところが別の需要によって生き延び、本来の医療の流れでは生き残るべき医療機関が方針転換を迫れられている．
新型コロナウイルス流行明けの医療はどのように変化しているのだろうか？その流れに乗るべきところを懸命に修正し別な方策を取ってきたところが急激に変わることはできない．
それは中国にも言える．今回のゼロコロナ政策の転換により、多くの中国人が亡くなるだろう．医療機関も短期間で発生する重症患者に対応する準備は出来ていないだろうから混乱は発生するだろう．しかし、日本と違い共産党独裁の国である．こういった危機的状況には命令一過迅速に高度する．きっと臨時の医療体制は瞬く間に用意されるだろう．それが厳しい物であろうとも反対する国民は容赦なく逮捕されるだろう．そして混乱が収まればその体制が称賛され、それに反対するグループは粛清される．そのシステムは既に整備されており、この前のゼロコロナ反対デモは想定されているかのように歴史に刻まれていく．
もし日本がその体制を取ろうと動こうとした時、そういった一糸乱れぬ行動ができるかというとできないと思う．多くの犠牲者を出して初めて世論は動き、強圧的な命令に従うことになるのだろう．その間に責任を取ろうとしない扇動者が多く現れそういった集団的な行動を批難することだろう．それが民主主義国家の良いところではあるが危機的状況ではマイナスに働くこともある．それが日本という国である．
しかし、国家というものはその構成員である国民の意思を反映するはずと考えている理想主義者は、今の中国或いは日本を見てその考えを変えることだろう．国家というものは大勢の人が関わるにも関わらずその本体は一部の人間が或いはその一部の共同した思想で動くものだということを．
