成田空港 詐欺電話

 晴れ、気温はマイナス16度.今日は冷え込みが厳しいが穏やかな朝である.

 

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 成田空港の建設反対派のやぐらが撤去された件、成田空港建設が決まった後から空港建設に反対する農民の元に全共闘世代の若者が集まり抗議行動が始まったと記憶する.それは安保闘争、学園紛争が悉く国の力で制圧された多くの学生運動を行っていた人間が流れ着いた漂流地のようにも見えた.

 その当時、羽田空港の拡張ができないという理由から国際空港を建設するという国の方針が唐突に決まり、強制収容という形で土地が買収されていった.丁度成田空港建設用地の中に御料地があったことで決められたと記憶している.

 しかし、その決め方が唐突であり、成田が決して便利の良い土地でもなく都心から離れていることからそこに蠢く利権の匂いも感じ、反対闘争する人たちにシンパシーを感じたものである.その当時のマスコミも反対闘争に味方する論調が多かった記憶がある.

 そしてこの成田闘争は熾烈なものとなり連日テレビや新聞で報じられ、その中で新左翼と呼ばれる集団が加わったことで闘争は過激化する.もし、この運動に新左翼と呼ばれる集団が加わらなければこの闘争に味方する一般人も多かったと思うが、その運動は過激化する一方でその主張の中で新左翼の目指す革命闘争の主張が加わったことでその同情は消えていったと思う.

 その流れを見ると初期の建設反対同盟の人たちも自分達を支援してくれる味方と感じていただろうが、結局内部崩壊を始めてしまった.その内容は、ネットを漁ってもらえれば色々出てくると思う.

 そして、今の成田空港がある.日本のナショナル空港との位置づけだったものだが、羽田はどんどん拡張し、成田空港は羽田を補完する空港のままである.この辺りは国の能力の欠如というしかない.

 

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 一連の強盗傷害事件を起こしたグループが摘発されこれで落ち着くかと思ったが、そう簡単ではなかった.今でもこのような電話を掛けてくるということは、類似の犯罪グループが存在し、今回の事件で行動を躊躇するようなことは無かったということである.

 犯罪者の本拠地が海外で更にその先の連絡等は証拠を残さない通信手段を使うとなれば相当な能力をもった捜査組織を持たないと摘発は困難に近い作業と思われ、今回の事件もレンタカーに携帯を犯人が置き忘れたことが摘発に繋がった.

 もし、そういった証拠が無ければまだまだこの事件の捜査は続いていただろう.そしてやはり気になるのは、こういった犯罪の防止のため対策をどうとっていくかということである.

 一つの方法として電話が掛ってきた時にその電話番号元が何処から発信しているか瞬時に特定しそこに警察官が派遣される体制をとるような方法しかない無いだろうと思う.

 この辺り通信の秘密保護の観点から実現可能かというとそう簡単ではないと思う.しかし、こういった犯罪は時代を先取りする.いかに人間を上手くだますかというところに特化していく.

 今の外国からの詐欺メールなどは日本語が怪しく見分けがつきやすいが、これがAIが利用されていくようになれば更に巧妙になり騙される確率は上がるのではないかと想像する.フェィク動画などもどんどん巧妙になり、同時に会話も自然に行われるようになれば誰を信じたら良いのか判らない時代になるのではないかと想像する.

 普通に暮らす一般人にとって暮らしにくい面も生まれてくるのではないかと想像すると技術の進歩は必ずしも幸せを運んでこないということになる.