袴田事件再審決定 シリコンバレー銀行の破綻 リニア問題

 曇り、気温はマイナス1度.これが揺り戻しで週末は雪の予報である.これを乗り越えれば桜の咲く季節がやって来る.

 

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 この件、毎年裁かれる事件に対して冤罪の確率を知りたい気持ちがある.多発する犯罪に対して警察機能をもっと強力にするには、街中の至る所にカメラを取り付けて監視する社会を構築する必要がある.更にAIで自動識別を行い誰が何処にいたかもデータで蓄積し個々のアリバイを保存する.ここまで書くとどこかの国の監視社会に当てはまると気付く.

 もし、自分がその当事者になったとして、警察で強引に自白を迫れ、その自白によって捏造された証拠を元に犯人とされたならと思うと恐ろしい.その場合、個人情報の保護などと言わず監視カメラに本当の犯人の姿が写っていればと思うに違いない.

 きっとこの事件の捜査をした警察官の中に犯人を検挙して手柄を立てたいという欲をもった者が存在したのは間違いない.全ての警察官が正義の元に仕事をしているとは限らないことを時折聞くニュースで明らかにされている.掛け声だけでは何も解決しない.

 

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 シリコンバレー銀行の破綻のニュース.アメリカの銀行の出来事で更にあまり日本では名前の知られていない銀行の破綻騒動、何をそんなに騒ぐのか或いは関心が無い日本人も多いことだろうと思う.しかし、実際は日本も同様のことが起きかねないという事実がある.

 少しかいつまんで説明をする.このシリコンバレー銀行は、その名の通りシリコンバレーを活動の拠点とする銀行である.シリコンバレーアメリカのIT産業の拠点であり、更に新興企業が集る場所として知られている.その地で何を行っているかと言えばシリコンバレーで撃荒れるその新興企業にお金を貸す及び預かる業務を行っていた.お金を貸す原資はパトロンと呼ばれる金持ちから集める.当然その金を出したパトロンには利子を付けて返す必要がある.そのため、新興企業に利子を付け金を貸し回収する.そしてその回収された金及び預金は銀行の金庫に集まるわけだが、その金を金庫に眠らせておいては利益は殆ど生まないわけで、金庫に眠らせる代わりにこの銀行は大量に米国債や他の債権を買いその利ザヤを得て銀行を運営していたのだが、この前発表されたFRB金利引き締め政策の影響によりその利率が下がり運用していたものがマイナスになってしまったことが今回の破綻の大きな原因である.

 FRBの金融引き締め政策は当然予想されていたことでその準備はしていただろうが額が多すぎればその方向転換はしずらくなる.

 翻って日本はどういう状況だろうかと見てみれば、これから日銀の総裁が変わりそろそろゼロ金利政策の転換が予想されている.というか既に基本政策とされている.

 日本の銀行の多くもこのシリコンバレー銀行と同様預かったお金を債権に投資している.その債権の利率が下がれば当然利益は無くなってしまうのは同じである.当然債権であるため償還されるまではマイナスの影響を受けないが、その時期が来れば赤字にせざる負えない.その時に多くの銀行が同様になりその中で破綻する体力の弱い銀行も出てくると予想される.日本でもバブル崩壊後数々の銀行が破綻したり他の銀行を統合されていった.

 今回のアメリカでは、政府主導のもと銀行預金が保証されることになったが、もし、同様の銀行の破綻が連鎖的に増えればその後の銀行破綻に対処できるか不明である.

 アメリカは今、ウクライナ戦争の影響で兵器産業が潤っておりお金がどんどん回る状況になっている.その金は国が出しているものでアメリカが積極財政を取っている形となっているためこれからもアメリカ国債の発行は増えていくだろう.その影響がどの程度現れるか判りずらいことも確かである.

 日本では、官房長官が日本の銀行には影響は及ばないと話しているが内心ドキドキしているのは確実である.アメリカの金融不安が日本に及べばこれから日本経済を回復させようと努力に冷や水を浴びせることは確実であるからである.この先の起きることを予想はできないが何かが起きて混乱を起こすのは間違いない.

 

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 この問題、静岡県知事の川勝氏の言動の本質が何処にあるか色々なことを想像させる.日本の国民の一人としては静岡県の問題なわけで関心が薄いが、リニア開業の可否をめぐる問題となるとやはり関心を寄せざる負えない.

 静岡県としてリニア開業を遅らせる理由であるが、水源問題を筆頭に挙げている.しかし、その水が何処をどのように流れるか今の現状で全てを明らかにすることは不可能だろう.リニアのトンネルの影響が大きいのか小さいのかはやはりトンネルを掘ってからでしか結論は出ないだろう.

 その問題をことさら熱弁するのはその問題しか声を大にして言えないからと想像する.リニア開業を遅らせたい理由として静岡県内にリニアが止まる駅が存在しないことが挙げられている.さらにリニア開業を日本で送らせることで誰かが利益を得る.その協力をしている可能性も考えられるが、それ以外に何か理由があるのか判らない.

 時間が経てば経つほどリニアモーターカーが本当に必要で有るかその必要性が薄れてくるのは確かである.結ぶのは東京大阪間で有り日本の交通網の一部である.既に新幹線が開通しており旅客機という選択肢がある中でこれ以上必要かという意見もある.もし、この建設期間中に大地震などが起きればもしかすると計画はストップする可能性もある.壮大な無駄とならないことを祈るばかりである.