ウクライナ戦争後のウクライナ

 曇り、気温は11度.空は何時でも雨を降らせそうにしているが、何とか持ちこたえている感じである.

 

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 ウクライナは戦争に勝利するために積極的にヨーロッパを回っている.これに勝たなければウクライナは消滅するかもしれないのだから必死だといえる.それは認めなければならないだろう.

 この戦争にウクライナが勝利した時、果たして西欧諸国が望むような国になるかまだ不透明である.ロシアとの戦争が起きる前は、経済が疲弊し債務国家となっていた.政府は腐敗し賄賂が横行していた国である.戦争が終わると同時に国外との戦いに専念していたわけであるが、それが終わった時国民は国内の状況に目を向け始める.更に国外に退避していた国民が戻り始めた時、色々な考えを持った人間が集まり以前のような混沌とした国家が戻ってくる可能性を否定できない.戦争もそうだが戦争後のウクライナが理想の国家になることを望むが、そこには色々な困難が横たわっているはずである.

 そして一番の問題が戦争相手であったロシアが以前として国境を接しているわけで、それに対する警戒が必要になる.依然として軍隊を維持して対ロシアに向けて警備をしなければならない.その重要な部分を担うのがアゾフ大隊などの民兵組織である.戦後この部隊が解散し通常の民間人に戻ればよいがそれが解散せず何時までも存在するとしたら今後クーデターが起こる可能性が残る.今、アメリカやヨーロッパなどからウクライナに大量の武器が支援され、更に国内でも軍需産業が活発に武器、弾薬の製造を行っているわけだから相当な量が戦後に残り何時でも使える状態に置かれることだろう.必要無くなった武器弾薬が倉庫に何時までも眠っている訳はなく、一部はどこかの紛争地域に送られ戦いに使われる.残りは時限爆弾のようにウクライナを緊張状態に陥れる.

 繰り返しになるが、西側諸国はウクライナを正常な状態に戻ることにも責任を果たす必要があるだろう.