マスコミの石丸氏の扱い

 曇り時々晴れ、気温は22度。

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 台風3号は中国大陸に抜けた。東北地方に掛かっていた梅雨前線は東に移動した。この梅雨前線は山形などの川を氾濫させ多大な被害をもたらした。台風以外でこういった河川の氾濫を起こしたこの時期の梅雨前線は初めてではなかろうか。

 

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 東京都知事選で一躍注目を受けた石丸氏。選挙が終わった後もまだマスコミの扱いが定まっていない。何故マスコミが扱いに困っているかといえば、例に挙げるとしたら日本新党ブームを起こした細川護熙氏の時のことを思い出す。

 あの日本新党の時は、火付け役はマスコミだった。その当時のマスコミは今と違って国民を動かす力があった。だからある意味日本新党がブームになり政権交代を果たした仕掛けを担っていたと思われる。その時にマスコミに関わっていた人間は自分たちが日本を動かすことができるという認識を持ったに違いない。

 あれが1992年のことだから既に30年以上前のことになる。その日本新党も既存の政治構造を作り替えるというスローガンのもと国民に期待を抱かせたわけである。

 そして今回、東京都知事選に出た石丸氏は広島県の一地方都市の首長を1期務めただけの人間で東京を中心とするマスコミには名前は浸透しておらず何故石丸ブームになったのか、何故自分たちが手を貸さずに東京都民やそのほかの国民に人気が出たのか信じられなかった。今のマスコミのお偉方は皆、ブームは自分たちが作るものであるといまだに信じていたからネットで支持されて更に泡沫候補と思っていたのになぜか蓮舫氏よりも得票数が多い結果になったことを理解していなかったわけである。

 そしてこの記事である。あの日本新党を理由もなく持ち上げ国民の期待を煽り政権奪取させたとき、本当にマスコミは日本新党が日本を変えてくれると思ったのだろうか?政権奪取後すぐに連立政権は瓦解し日本新党は消えてしまった。それほどただの一過性のものになってしまった結果を自分たちで検証せずにこの記事を書けることに驚きである。あの時のマスコミはお祭りを盛り上げるために行動し期待外れになると今までの持ち上げ方がどこに行ったと思わせるものだった。その次の民主党ブームもある意味それを反省せずマスコミは同じような行動をしたわけであるが、民主党の政策には色々な欠点があるにも関わらず政治家としては素人ではないはずなのにまるで新人が育つまで待とうというような報道の仕方だったことを覚えている。

 マスコミは、自分たちが作り上げたものには本当に甘い。しかし、地に落ちれば手のひら返しするのも早いのだが。

 今回の石丸氏の扱いは、細川護熙氏、鳩山由紀夫氏が総理大臣になった時と扱いが違うのは、よその子だからだろう。

 結論から言えば、既にマスコミに以前のようなブームを作り出す力はなくなったといえる。と同時にマスコミを動かすためのお金の量が減った。以前と比べ物にならない金でマスコミは動かされるようになったわけである。スポンサーが口をはさむことを許容し始め簡単に自分たちの信念を曲げているようでは少なくとも以前のような巨大な圧力に屈したということでは無くなり少しの金で方針を変えるようになったということである。