J1リーグ 第35節 vs セレッソ大阪 1-1

 11月3日に行われた試合、大和ハウスプレミストドームに応援しに行ったわけであるが、既にご存じのように引き分けに終わった。この結果により次節にもJ2降格が決まる可能性が高い。

 今季のコンサドーレは、開幕から選手の故障が相次ぎベストスタメンを構成することができなかった。監督はその時プレーできる調子の良い選手を使うしかないのだが、その監督の望むプレーができる選手が少なかった。この辺りは、明らかにチーム編成の失敗で監督だけではなくGMの責任は大きい。さらに言えば社長とGMを兼任している三上氏の判断が間違っていたと思う。

 確かにコロナ明けで収益が減り3期連続の赤字を回避したいという社長の考えが優先するのは仕方がない。経営を考えれば選手補強は最小限で行わなければならずGMとしての役割を回避した格好である。更に選手補強もチームに合う選手ではなかったのがまたしても問題があった。この辺りの実質の選手編成を考えるチームスタッフの能力不足であると思う。

 来季J2で戦う可能性が大きくなった現状で今いる選手の多くを確保できるかがJ1再昇格へのスケジュールになったわけである。J1とJ2の差はJ1下位グループとJ2上位グループではないに等しく、J1経験したチームであったとしても再昇格は簡単ではない。更に来季の監督交代が既定路線であり既に次期監督候補の選考が始まっていると思われるが、次の監督にも当たり外れが存在している。その辺りのチーム運営を考えても三上社長兼GMはどちらかを優先するかあるいは早めにGM職は辞退し後任に来季編成を任せる必要がある。そういった動きは既にあると信じたいが、最後まで奇跡を信じていた会社の意思決定は遅いのかもしれない。

 今までのコンサドーレの社長はスポンサーの傀儡でお飾りに近かった。スポンサー石屋の会長であったり市役所、北海道新聞などの当たり障りのない人物が成っていたわけであるがそれを変えたのは野々村氏が社長となってからである。ある意味サッカーを知っていて経営も考えられる人物がかじ取りする方向へ変わったのだが、それが今後どのように変わっていくのだろうか?

 

 自分としては、コンサドーレの形を継承して欲しい。それはやはり攻撃的チームである。相手より得点を取れれば勝利であるというシンプルな考え方を継続することを望む。そのためには優秀なFWが是非とも必要であるが、優秀なFWは引く手あまたでいたとしても成長すれば簡単に引き抜きに合う。そのための代わりを常に用意しなければならないというジレンマがある。そしてもう一つお願いしたいの強力なDFチームの養成である。今のDFラインは脆弱である。攻撃の意識が最後まで継続できれば良いのだが、守りに入ると極端に弱い。この辺りの欠点解消は強固なディフェンダーが2人以上は必要である。その整備を是非お願いしたい。

 

 既に自分はJ1降格はガンバ大阪に負けたときから覚悟していた。奇跡は信じていたが既にその軌跡を起こす力に少し足りていない感じがしていた。それは運のようなもので今季の流れは節目節目で悪い方へ悪い方へと向かっていったなと思う。その運の無さはやはり準備不足の一言に尽きるわけである。そういったことを含めて今後の動きに注目したい。