シリア

 曇り、気温はマイナス3度。

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 相変わらず北海道周辺は低気圧の中にあり、大気は不安定である。今日も一日晴れたり曇ったりところによっては雪ということになりそうである。気温も上がらず冬である。

 

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 日本人にはあまりなじみのない国シリア。

シリア

 今休戦中のイスラエル、ヨルダンに接した国である。中学校で行う社会科の授業で中東の情勢を習うことはあまりないし、高校で世界史を選択しなければ知らない国の一つかもしれない。

 シリアについての話は以前も書いたのだが、同じことの繰り返しになるかもしれないが書いてみる。

 シリアは地図で分かるようにヨーロッパとアジアをつなぐ要衝である。社会科で習うであろうシルクロードといえばわかりやすいだろう。その交通のかなめということから安定した国家が築きにくかった理由にもなるのだろうが、この辺り周辺は時代と共に色々な国家が支配してきた。その国家の歴史を持たない拠り所の無い状況がこの地域にあり、20世紀の初めにフランス領から独立した時に国家の歴史が始まったといって良いのかもしれない。その国家も1970年軍部クーデタによりアサド氏の独裁政治になりその息子に引き継がれた格好である。その独裁政治に対抗する勢力が国内に存在しており2011年に内戦も起きている。それ以降、政府軍と反政府派との争いが続いているが、反政府勢力も一本化できず内紛が続き国をまとめる力が無い状況が続いている。

 その反政府勢力にアメリカやロシア、トルコ、イスラム組織などが影響力を行使しているため反政府勢力の武器や装備は国家と同じように豊富である。そのため平気で戦車とかが内戦に登場するわけでゲリラ戦というよりは国家間の戦争状況に近い形になっている。

 現状をザっとまとめてみたが、その内部のドロドロは日本人が考えることはできないだろう。人種もそうだろうが外部国家の影響などが複雑に絡み合い想像を超えている環境にあるといえる。

 イスラエルがヨルダンと休戦状態にありこの地域は少し落ち着いているように見えるが実際はそうではない。見えないところで争いが続きそれが何時でも表面化する状況であるのは変わりなくそれが日常になっているため却って気付きにくいのかもしれない。

 もしこの地に安定した国家ができるとしたらと想像したが何も思い浮かばない。可能性としたら争いによりこの地の住民が一人もいないくらいな状況に陥る時だろう。