枯葉

晴れ。空の所々に雲が浮かんでいる。昨日は、午後になって雷を伴った雨が降った。短時間に勢い良く降った後東に通り過ぎて言った。 そのためか或いは既にその時期を過ぎたのか、並木道のイチョウの葉は殆ど落ちてしまった。アスファルトの黒い色に浮かぶように黄色い模様が浮かぶ。 風に吹かれ落ち葉が横切り、それと同時にカサカサと音がするような気がするのは気のせいか、何やら人生の終わりを予感させる気がする。 ただしこれが終わりではなく、来年になればまた草木が芽吹き新しい誕生の儀式を迎える事は、地球上の環境が劇的に変化しない限り当然の事である。それを普遍というのだろう。 今日は、ところにより雪だそうである。季節は毎年同じようにくる。これが来ず、何時もの景色が訪れないとしたらこれ程人を不安にさせるものは無いだろう。 しかし、今年も去年と同じように広葉樹は枯れ、もう少しすれば雪が降る。ひとまず今年は劇的な変化を感じずに新しい年を迎えそうである。