オリンピックは続く

 快晴、それなのに外へ一歩出ると寒さに凍りつく。ただしこのまま晴れれば日中は間違いなく気温はプラスに成るだろう。

 それにしても、日の出の時間が早く成った。朝の6時だとまだ外は真っ暗だったのが、今では空が白く光るまでに成った。季節は移り変わることを実感させてくれる。

 今日の朝のTVでは、昨日のハイライトだけで通常の放送を行っていた。BSでは、アイスホッケーの試合をしていたが、何時もTVの電源を入れると同時にチャンネルをオリンピックの放送に合わせてしまうのだが、今日は、物足りない朝であった。

 オリンピックは、カナダのバンクーバーで開催されているので、丁度日本の裏側に近い位置にある。日本の午前が現地の午後の時間に当るわけである。

 そのためこちらが朝でも向こうは夕方なので、殆んどの競技は、日本で言えば午前中に開かれているわけである。

 

 そのため、夜自宅に帰る頃、放送されているものは、全て結果がわかってしまっていることが多い。夕刊にも一面にその日の日本人選手の記録が報じられているため、どうしても結果がわかったものしか見なくなってしまう。

 それが、オリンピックの中継を見る醍醐味を若干失わせてしまうのは残念である。しかし、今日、明日は、日中自宅にいれば、ライブで結果を共有できる貴重な日になる。

 オリンピックの放送は、日本人選手の活躍も気になるが、それ以外に何気なく見た競技の放送に感動を覚える時が時々ある。それは、能力の素晴らしさや、試合の駆け引きの凄さに目を奪われるのだ。

 冬季は夏季と違い、団体競技が少ない。更に競技に臨む選手も、必ず体以外の乗り物、それはスキー板であったりスケート靴であったり、競技の元となる道具を必ず使う要素がある。

 それを上手く使いこなさなければ、勝利はおぼつかないし、道具が善し悪しが勝利の大半を決めると言っても過言ではない。

 

 そのため、人間と技術力の融合を感じさせる事が多い。その点夏のオリンピックは、人間の肉体の素晴らしさを競うものと言えるだろう。

 それで、大自然で行っているにも関わらず人工的な美しさをより感じさせるのである。

 既にオリンピックも半ばとなり、後一週間もすれば大半の競技が終わり、それと同時にお祭り騒ぎも終わり見ている人たちを現実の世界に引き戻す。終わりがないお祭りはないわけで、その騒ぎも一時のものと知っていることが祭りを興奮させるのである。