サッポロビール

「男は黙ってサッポロビール」というフレーズを三船敏郎が言っていた。
 
 そのサッポロビールが、外資からTOBを掛けられるかもしれないという話がある。

 サッポロビールは、名前どおり札幌が発祥の地であり、道民にとって愛着のあるブランドであり、また、コンサドーレ札幌のスポンサーでもある。

 そのサッポロビールが、海外資本の傘下に入る可能性がありそれと共に海外ブランドになってしまうかもしれないと言うことなのだが、今朝の朝日新聞には、ブランド名のビールなどの飲料部門の利益よりも、主たる収益は不動産部門であるということらしい。
 その代表的なものに、東京の恵比寿ガーデンプレースがあるらしい。

 北海道でも、札幌の中心部にあるビール工場跡地は、全て商業施設に変っており、北海道の工場は、恵庭市にあるので、名前の由来であるビールはもう既に札幌では作られていない。

 また、実際の本社は、東京にあり、段々北海道離れしている感がある。確かに昔は、北海道では、ジンギスカンを食べながらビールは札幌黒ラベルと言う時代が長く続いたが、今では、アサヒやキリンが普通に店で出てくる。北海道はサッポロビールという時代は過ぎ去ったものになってしまった。

 でも、コンサドーレの試合が行われる、ドームや厚別では、スポンサーである札幌のビールしか売られてはいない。

 望めるなら、原点回帰し、札幌ブランドの地場ビールを主力にした会社になって欲しいものだが、会社の状況や、そして環境がそれを許さないのだろう。
 ここは思い切って、ビール部門を分割し、サッポロビールは北海道のブランドとして切り離し、東京の不動産部門はそれだけで独立したらどうだろうか?

 あと各地のビール工場もそれぞれ独立しその地域の地ビールブランドとして再出発すれば、今より売り上げ増につながる気がする。
 ある意味、もうビールの時代は過去のものになってしまったのかもしれない。