札幌 vs 山形

東京Vと戦い勝った試合後、曽田選手がインタビューで「札幌は強いと言うところを見せられた」と語っていたが、この後の三連戦は、見事にその言葉の裏返しで、「札幌は強くない」と言うところを証明してしまった。

 グランド上空を強い風が吹きぬけ、前半風上に立った山形が優位に試合を進める。札幌は、何時も2トップに当てるボールが風の影響で中々収まらず、その反対に札幌のデフェンスの裏を狙う山形の攻めに徐々にラインが下がり始める。

 更に、十分な休養を取り過ぎたためか、動きは良くない。

 前半、攻勢だった山形のボールを奪ったはずが周りの呼吸が合わず取られそのままフリーでゴール前に飛び込まれそのままシュートが決まり、山形が先制した。

 これで前半は体力の消耗を抑え手堅く守るつもりだったゲームプランは修正を迫られたように感じた。
 風下の不利を振り払って札幌が攻めに出る。そしてダヴィ選手のシュートが決まり、1-1の同点。そして前半終了。

 後半は、開始と同時に風上の札幌が攻めに出る。そしてダヴィ選手のシュートがポストに嫌われ絶好機を逃す。その後は、いくら攻めても得点は入らず、後半終了時は、山形の攻勢を何とか凌いだ感じで試合終了。

 なんとも後味の悪い試合だった。そして、札幌は給水していたら後続に追いつかれそうな状況になってしまった。
 このまま、勝てないと急降下するきらいもなきにしかずである。

 三浦監督も少し頭を抱えているかもしれない。
 夏になり、熱さが厳しくなると同時に札幌の選手のコンデションが下がると同時に、下位のチームの調子があがりはじめたのが余計に難しくしている。それを何とかクリアーしなければJ1でも戦って行けない。その腕を見せて欲しいし願っている。