小沢辞任劇その2

世間の小沢シンパは、策士小沢の面目躍如と思っているかもしれない。きっと小沢さんなら物事を深く考え行動しているのだと。本当にそうか?

 自分の見方は違う。小沢さんは、根本的なところで「おこちゃま」なのである。

 自分もそうだが、ある年齢の人間は全て大人だと判断する。しかし本当は違うのである。大人の行動は、子供の頃にあった恥ずかしさが転化しそれが抑制となっているだけで、何ら子供の頃と考えは変わらないのである。

 だから普段顔付きも体付きも大人の人が理不尽な発言を繰り返すとき呆然としてしまうわけである。

 昔から、卑怯でずる賢く、意地悪な奴が歳を重ねたからといって決して正反対の性格にはならないものである。

 そこで小沢さん、彼も本質は変わっていない。とはいっても昔の性格は知らないが、シャイで責任のある仕事を任され飽きるとすぐに投げ出し、従わないものがいると不機嫌になるひとだったのだろう。今回の件は、党首に着いてこない党員の姿勢に腹をたてそれに嫌気をさし辞めたのだろう。それが色々な方面に影響を与えるのを見て次の行動を起こそうとした。その波紋が結局、辞任の撤回なのだ。
 
 本当に権力のある人間の行動は悩ましい。権力があるが故大勢が振り回される。もし権力が無い自分の行動なぞは家族を困らせてしまう程度だが、それはそれは尾:tail偉い人の行動は、その下に使える大勢の行動を左右させる。下のものが幾ら理不尽だと考えて発言しても聞く耳を持たなければ従わなくてはならない。
 
 だから努々大人の外見をしていても大人の行動をするはずと考える無かれ。ということは日頃の経験で身に付いた経験則である。

 小沢さんと安倍さんは本質的には2代目のボンボンなんだということを再認識しました。とえらそうなことを言う自分も本質的にはおこちゃまであることを否定しません。だけども全ての大人がおこちゃまだったら誰が面倒見てくれるのということか。

 ということで、自民党もねじが外れているが、民主党も今の状況は同じ。選挙の前にどちらが次の失敗をしないかで大勢は決まるのだろう。