札幌勝利

 曇り、気温は1度。風は冷たい。

 昨日の試合の感想を書く。

 午後5時開始の試合なので、用事を早々に切り上げ自宅に帰る。CSで見たのだが、現地に応援に行かれた方も画面から大勢いたことが判る。

 試合は、ご存知の通り札幌が3-0で勝利した。見事な試合だったが、岐阜がスタートを引き気味にしていたにもかかわらず、開始早々、上原のヘディングが決まり先制したのが大きかった。きっと岐阜のゲームプランが狂ったのだと思う。

 前半は、札幌に追加点を奪われないように引き気味で守ることは変更しなかったようだ。そのためワントップ外国人選手にボールを集める単調な攻めの繰り返しだったが、札幌も前へ前への意識が強すぎ中盤でボールを奪われ札幌ゴールに攻め込まれる場面もあった。

 

 更に、札幌選手に気負い過ぎの部分があり、ボールに複数選手が向かう場面で上手く連携が出来ず相手に抜かれる場面も多々見られ、もし先制点が無かったら難しい試合になっていたかもしれない。そういった意味であの先制点は貴重だったと言える。

 追加点もCKからだった。岐阜は背の高い選手がそろっているが、マークという意味では、余り上手くない。人数が居ても札幌の選手をフリーにしてしまう場面が多かった。あのあたりの守備の課題が今の位置にいる理由だろう。

 追加点を内村が蹴り込み勝負は粗方ついたと思った。岐阜のあの調子では、2点は取られることは無いだろうと思ったからである。ただ前半終了のあたりで内村選手が足を引き摺った映像を見て、監督には早く選手交代して欲しかった。前節の怪我もあり、悪くすれば最終節出場できない可能性があったからである。後半もそのまま出てきてプレーしていたが、3点目を取った後そのまま退場してしまった。重症でなければと思うが、試合終了後、インタビュー後も足を引き摺って帰って行ったから状態は良くなさそうである。

 水曜日に天皇杯があり、それは甲府と戦う。このメンバーは控え組と調整組に成りそうである。本来ならベストメンバーで戦って欲しいが、そうもいかないだろう。相手は既に残留を決めているので、天皇杯を目指してベストメンバーにするのは間違いない。それに控え組が勝って更にチームの士気を高められればプレーオフに弾みが付く。

 ここに来て、漸く選手間の連携が取れるようになりパスが凄くつながるようになってきた。後は誰がシュートを打って決めるかだけである。もしJ1に行っても今の実力ならそこそこやれるのではないかと思う。タラレバであるが、J1に行けば、今の選手の引き抜きの恐れは無くなるだろう。来季もJ2ならある程度今季活躍した選手の移籍は覚悟しなければならない。

 ただそれでもチームの基本はできてきた。中堅が居なくなっても若手がそれを補えるのではないかと思う。それ程、魅力的な若手が存在する。それは、チームが出来てから脈々と続いてきた選手育成の賜物である。本当にそれを諦めずに続けてきたからこそ今がある。それを怠ってきたチームはどんどん資金力が底を突くと同時に弱体化してくる。あの磐田でさえ現役の代表選手が居ながらJ2に落ちてくる時代である。

 Jリーグで生き残るためには、若手選手の育成が全てであり、Jを代表するチームに成るには不可欠の要素となるだろう。

 最終節のドームには、必ず応援に行こうと思う。