飽食の時代

たこ焼きの値段が1000円になるかもしれない。

この話題をTVなどを見て気になった人は多いと思います。
それより、蛸は、モロッコ産と聞いて2度びっくりした人も多いのではないでしょうか。

でも、薄々感じていた人も多いはずです。
なぜならスパーで売られている、肉、魚は殆ど輸入品、或いは、海外で日本の漁船が捕獲したものを売られているのが表示ラベルから判ります。

でも、段々海外の資源も底をついてきたようです。
このまま何も対策を行わなければ、食糧危機と言う現実に向き合う事になりそうです。

この話題、20年位前から言われています。でも何の政策的な意味合いのない補助金をばら撒いて、米を余し、次は減反政策により結果的に農家の離農の推進を図った末に補助金廃止。零細な農家にとって農業を続ける意欲などわく筈もありません。

これは、農業政策の誤りなのは間違いありません。

そして零細な農家が離農すれば、当然働き手は、街に出、当然其処に住み着くであろう子供たちまでもが都会に働きに出て行くのです。これが日本の人口を減らした理由です。なぜなら、昔の農業は、手作業で何から何まで人手に頼るしかありませんでした。ですから昔の農家は大家族だったのです。

このままで行けば食糧危機が目前に迫るまで、日本人は、自分たちで食糧問題を解決することなく、他の国の人が自分たちは食べずに外貨獲得のために提供する食糧をとことんまで食いつくしてしまうような気がしてなりません。

そして食糧危機が始まったとたん、日本国内で自給自足しようというスローガンを掲げ、今まで、食料を輸入すればよいといっていた政府は180度政策転換をし農業振興策を執るのでしょうね。

そうなった時には、もう遅いですよね。
現実に、山村地区、或いは地方の村や町から離農は進み、農地はもう荒れて雑木林になっているところは少なくありません。また農業をする知識を持った後継者は、少なくなっています。

食糧危機の対策は、地方振興と同時に少子化対策こそ行なわなければいけません。
その少子化対策は、都会が住みやすくなるように道路を作り、ビルを建てるのでは問題解決にはなりません。
かえって都市化は、娯楽の多さのため少子化を進めているのです。
そのためには、農村や、漁村、山村に如何に人が定着するかを進めていかなくてはならないでしょう。

可能なら、強制的に、東京に本社ビルがある企業の本社を東京以外の地方に強制的に移転させる法律を作るべきです。
IT化の進んだ現在、東京一極集中を目指す企業の考えがわかりません。
東京に居を構える利点が地方に拠点を構えるのと比較してどれだけメリットがあるのか?
どこかで分析してくれないでしょうか。

今回リコール隠しで、三菱自動車の本社が京都に移転すると言うニュースが流れました。
そもそも移転の動機が違うのですが、これが上手く行き東京に本社機能がなくても企業がやっていける事を証明してくれたら企業の考えも変わってくるでしょう。

今のように、食料があふれ、余ったら捨てるで無駄にした食料でどれだけに人間、動物、植物が犠牲になった事でしょう。それを一人一人が考えるラストチャンスなのかもしれません。

1000円のたこ焼きは、高いでしょうが、自分たちの食べる食料はどうするべきなのかを考える良い機会になるのではないでしょうか。というよりみんな考えろと言うべきでしょう。