郵政民営化の選挙の流れはどっち

小泉首相の「郵政解散」という威勢の良い言葉で始まった選挙、行方はどうなったのでしょうか。

 小市民の考えですから、的を得ていない話になるだろうと思いますが書きます。

 さて今回の選挙、私は郵政民営化には賛成です。でも、小泉総理には、反対です。
 
 郵政民営化後に起こるだろうと思われる未来の日本の姿のシナリオをもらうことなしに、郵政民営化が日本を変えるというワンフレーズだけで全権委任したくないからです。
 
 国、地方を合わせて700兆円の財政赤字をどうするのか、年金問題増税なくして解決するのか、医療は、外交は、それぞれの事柄について、国民にどの程度の負担増があるのかを明らかにしなければなりません。

 国民に痛みを伴うが改革を進めると言って総理になったからには、その国民に痛みを求めた結果度のような改革が出来たのか実績を示さなければなりません。
 その実績が今回の選挙で問われるべきです。

 他の人がどのように考えているかわかりませんが、「自民党をぶっ壊す」といって選挙を戦った時に、今のような自分に賛成の者だけ公認するというやり方を取っていれば、今の環境は変わっていたでしょう。
 確かに自民党は壊れかけています。しかし、今回の選挙に勝ってしまえばまた何年か壊れずに生きながらえまたもとの自民党の体質にもどる可能性もあります。自民党を本当に壊したいのなら今回は、自民党が負ける必要があります。

 返す返す残念なのは、日本新党の細川さんが総理になった時、あのままもう1年続いていたら日本は本当に変わっていたと思います。
 
 今回の選挙で、私が望んでいるのは、自民が過半数を得られずに大きな政界再編が起こる事です。それは、今の政権が拙ければ、いつでも代わりの政党が引く受ける状態になることなのです。今のままの自民党がこのまま政権をとり続けることは時代の要求に合うようなダイナミックな改革を阻む要因だと思うからです。

 この年になってくると、時代の変わり目変わり目を身近で見てくるものです。あの時トップがこういう決断をしていれば潮目が替わっていたのにと思うことが少なくありません。その時々を掴むトップを選ぶのも国民の役目だと思います。もし自分が選んだトップが痛みを我慢しろと言えば、喜んで我慢すると思います。それはトップを信頼してからのものだからです。そのトップが信頼できないのなら痛みなど我慢できるはずも無いからです。

 話は長くなってしまいましたが、本当に日本を変える最後のチャンスかもしれません。