横浜vs札幌

CS観戦

 1−2 札幌勝利

 グラウンド上は、TVで見ても暑そう。気温30度以上であんな激しい運動を行うのは危険だと思うのだが、(開始時間を夕方に変更する必要がある。)それでも両チームの選手たちは走りつづけた。すごいの一言である。

 ゲームは、アウエィの札幌が慎重な滑り出しをする。そのため開始すぐは横浜がボールキープしゲームを支配する。
 
 しかし、その攻めつづけて初めて札幌にゴール前に攻め込まれたことによる横浜の選手の一瞬の気のゆるみだろう、札幌の中山選手がマークをはずしヘディングでゴール。砂川選手の上げたボールもマイナスでドンぴしゃりだった。
 
 いつもの札幌なら、ここは華麗にスルーしてゴールの外に外れるのだが、チームが確変したらしい。ボールは外れることなくサイドネットに突き刺さった。

 その後は、ある程度守備的に守り、攻撃はカウンターと言う感じだった。そのカウンターもある程度効果的で何度か惜しいチャンスがあった。ここで決まっていれば、前節の福岡戦と同様な試合運びが出来ただろうが、そこまでは、相手が許してくれない。

 対する横浜は、城選手がゴール前でポスト役になりボールをキープする。ここで城選手の周りに動く衛星役の選手が居ればと思うような場面がかなりあった。
 城選手があれだけキープできペナルティエリア内でボールをもてるのだから、そのため札幌は3人位でボールを奪いに行かねばならないのだから、そこに後ろから上がってくる選手が居ればワンツーあるいはフリーで抜けられてしまっただろう。それだけ効いていた。
 逆に言えば、周りの有機的な動きがないため、城選手がボールをキープしている時間は、攻めに時間がかかり、札幌の守備の体制が出来ていたということになる。

 前半は、0−1で終了。

 後半は、ハーフタイムの間に体力が戻ったようで両チームともお互いに責めあう展開になったが、徐々に1点を追う横浜の攻める時間が長くなってくる。
 何度か札幌のゴール前でFKのチャンスを横浜が得るが、それを札幌がことごとく跳ね返す。そして後半31分頃に上里選手のミドルシュートが決まり待望の追加点を上げる。その後横浜の攻撃の中で、池内選手のオウンゴールで1点を返されてしまうが、それで試合終了。
 
 両チームの差は全くない。前半、横浜に1点が入っていれば逆の展開になっただろう。その1点が入るのがチームの勢いの差。
 札幌はチームとしては、精神的にタフなチームではない。しかし、こういう戦い方を続けていければ、最終節あたりでJ1に行ける可能性も出てくるのではないだろうか。
 
 今後、2位以内を目指してこのままダンゴ状態が続くと思われる。負ける試合は必ず出てくるはずだが、それを引きずることなく連敗だけは避けてもらいたいものだ。

 次節は、最近苦手とする山形との戦い。ここで勝ちあるいは引き分けで行くことが今後の流れで重要である。